最近、休みの日に限って雨だったので畑に全然行けませんでした。今日は嵐の前の曇り。ようやく行けました。
前回行ったときは暑さと空梅雨で少し元気がなかったのですが、今日行ったらどのハーブも元気にしてました。葉の色がうっすらと黄みがかっていたので心配していました。
スペアミントが良い緑をしていました。肥料や環境が整っていると、うっすらと白みがかった理想の若草色になります。雑味がなく、すっきりとした味や香りになる気がします。
これが、白みではなく黄みを帯びていたら要注意です。ほとんどの場合は肥料切れか、水が足りません。
濃い緑は逆にいけません。肥料、特に窒素をやりすぎるとこうなるのですが、少しえぐみが出てしまう上に、病気や虫に弱くなります。確かに植物の生長は早くなるので大量に収穫するには良いのですが、品質は今一つになってしまいます。
実は、私が以前勤めていたハーブ農家がそんな栽培方法をとっていました。一見すると立派に見えるのですが、アブラムシが大量に発生していて、それを流水で洗い落とすのに非常に手間がかかっていました。普通にしていれば、ハーブにアブラムシが付くことはほとんどないにもかかわらずです。おそらく肥料を何の考えもなしに与えていたのでしょう。そこの社長は「うちは品質に自信がある」など事あるごとに言いふらしていましたが、下の人間は全くそのようには感じていませんでした。それでも、取引先が一定数の数を保っていることに、違和感を覚えたものでした。
有機栽培というだけで盲目的に評価されているのではないか、善し悪しを見分けられることのできる者は、どこにもいないのかと。