ITの登場でオフィスワークが大きく様変わりしたのと同じように、農業も今後はITが必要不可欠になるでしょう。それは今流行の自動操縦やAIだけではなく、事務処理など細々とした業務の効率化にも欠かせないものです。
農家の知人からドットプリンターのことを相談されました。複写の納品書や宅配便の送り状を作成するのに必要なのだそう。調べてみたのですが、ドットプリンターは非常に高価。しかもインクジェットの代用にならないので、納品書発行のためだけの機械です。しかも控えから売上入力が別途必要になるようで効率が悪く、傍から見れば、はっきりいって無駄なもののような気がします。
今はExcelの関数を知っていれば、売上計上をしつつ納品書を作成することは簡単ですし、もしできなくても納品書を発行するクラウドサービスを使えば良いはずです。しかし先の知人の場合は、家族はITに詳しくないらしく、せっかくのExcelやクラウドサービスを使いこなすことができないという悩みがありました。そのため、仕方なく非効率的な手段で事務処理を片づけないといけないのだそう。そういえば、私の勤めていた別の農家も、手書きで送り状を作っていましたし、商品ラベルの作成も、いったい何十年前の物なんだと言いたくなるような遅い機械で行っていました。道具がここまで時代遅れだと、いくら農業のIT化を叫んでも遠いおとぎ話になってしまいます。
問題は、業務効率化のITサービスは様々と出ていますが、肝心の利用者のITリテラシーが追いついておらず、使いこなせていないことだと思います。農業従事者の大半は高齢者。ITとは最も遠く離れているがために、非効率的な事務処理を変わらず続けていることになっているのでしょう。
しかし、直販や六次産業化が進むにつれ、ITはむしろ使いこなせないと事務の業務量が膨れ上がるのではと思います。例えば、これまで卸が担っていた、莫大な荷物の集荷と分荷を自力でやろうとするだけで大変なのですから。だいたい手書きで住所を書くと考えただけでも気が遠くなります。最近はITに抵抗のない若年層の新規就農が増えました。いずれ世代交代が起こるタイミングで、農業のIT化が一気に進むのかもしれません。
野田農園(仮)では元SEであった経験を活かして、積極的にIT化を進めます。
2018年6月29日金曜日
2018年6月22日金曜日
ドライハーブの製造販売
ハーブの業界に居て気になったのが、高品質でかつ廉価なドライハーブが見つからないことでした。
一般的に流通しているものは海外産のものですが、色が褪せているか、黄みがかっているものが多いです。しかし、ハーブティーにとって色みは重要な要素。色素成分がフィトケミカルとして、人の健康維持に役立つという研究が進んでおり、ハーバルセラピーの肝となるところです。おそらく、大量生産のために高温の熱風で乾燥させたために変色してしまっていると思います。
茎がそのまま入っているものもあります。まあローズマリーやタイムは茎があると調理に使いやすい面もあるのですが、ティーにするのであれば本来不要なものです。緑茶に棒茶が混ざっているようなものです。フレッシュティーだって、葉や花の部分しか使いませんから。まあ、いちいち茎から葉だけをむしるというのは手間がかかるので、やむを得ないところはあります。
対して国産のドライハーブは海外産とは逆に、品質が良い反面、非常に高価。とはいえ実際に丁寧に作ろうとすると、製造費や時間が青天井になってしまいます。
理想の製法は、エアコンのような冷風で数日~1週間乾燥させることです。それも成分が逃げないように、カットせずにそのままの形が良いのですが、そんなことを人件費や光熱費の高い日本でやろうとすると、原価が高くなりすぎて、とてもではないですが売れません。
ただ、販売しているメーカーをいくつか見ていると、かなり強気な値段設定をしていて、それでも事業として成り立つんだなと不思議に思います(もっとも、ドライハーブの販売だけではないと思いますが)。需要はあるのでしょうね。安全性や品質をハーブに求める方々が、少数ながら根強く居るということでしょうか。
食べ物に品質や安全を求める動きになって久しいですが、ことハーブに限って言えば、まだそこまで品質や安全は重要視されていなかったように思います。前に勤めていたハーブ農家では品質が悪くてもリピーターがいたのが不思議でした。ニッチな市場だからなのかもしれませんが、いずれ品質や安全性が求められる時が来ると思います。
私のやりたい事業とは、ハーブを生産、そのままドライハーブにしての販売です。最高品質とまではいかなくても、そこそこの高品質で、買い求めやすい価格でドライハーブを生産できないか。生産や加工の方法を合理化すれば、原価を抑えることができるでしょう。販売の経路も多様化しているので、実店舗は持たなくても何とかなります(むしろ持ちたくない)。
それに、良いハーブティーは本当に美味しいものです。作ったものを知人に配ることがありましたが、非常に喜んでくれました。このとき、品質を追求するのは、伸びしろがあるのだなと思うようになりました。
一般的に流通しているものは海外産のものですが、色が褪せているか、黄みがかっているものが多いです。しかし、ハーブティーにとって色みは重要な要素。色素成分がフィトケミカルとして、人の健康維持に役立つという研究が進んでおり、ハーバルセラピーの肝となるところです。おそらく、大量生産のために高温の熱風で乾燥させたために変色してしまっていると思います。
茎がそのまま入っているものもあります。まあローズマリーやタイムは茎があると調理に使いやすい面もあるのですが、ティーにするのであれば本来不要なものです。緑茶に棒茶が混ざっているようなものです。フレッシュティーだって、葉や花の部分しか使いませんから。まあ、いちいち茎から葉だけをむしるというのは手間がかかるので、やむを得ないところはあります。
対して国産のドライハーブは海外産とは逆に、品質が良い反面、非常に高価。とはいえ実際に丁寧に作ろうとすると、製造費や時間が青天井になってしまいます。
理想の製法は、エアコンのような冷風で数日~1週間乾燥させることです。それも成分が逃げないように、カットせずにそのままの形が良いのですが、そんなことを人件費や光熱費の高い日本でやろうとすると、原価が高くなりすぎて、とてもではないですが売れません。
ただ、販売しているメーカーをいくつか見ていると、かなり強気な値段設定をしていて、それでも事業として成り立つんだなと不思議に思います(もっとも、ドライハーブの販売だけではないと思いますが)。需要はあるのでしょうね。安全性や品質をハーブに求める方々が、少数ながら根強く居るということでしょうか。
食べ物に品質や安全を求める動きになって久しいですが、ことハーブに限って言えば、まだそこまで品質や安全は重要視されていなかったように思います。前に勤めていたハーブ農家では品質が悪くてもリピーターがいたのが不思議でした。ニッチな市場だからなのかもしれませんが、いずれ品質や安全性が求められる時が来ると思います。
私のやりたい事業とは、ハーブを生産、そのままドライハーブにしての販売です。最高品質とまではいかなくても、そこそこの高品質で、買い求めやすい価格でドライハーブを生産できないか。生産や加工の方法を合理化すれば、原価を抑えることができるでしょう。販売の経路も多様化しているので、実店舗は持たなくても何とかなります(むしろ持ちたくない)。
それに、良いハーブティーは本当に美味しいものです。作ったものを知人に配ることがありましたが、非常に喜んでくれました。このとき、品質を追求するのは、伸びしろがあるのだなと思うようになりました。
2018年6月18日月曜日
起業します…?
ブログの最終更新からずいぶんと日が経ってしまいました。実を言うと、私、「○○しました」というような日常のことを記事にするのが苦手なんです。人によっては表現豊かに書いたりできるものですが、私の場合、本当に「○○しました。おわり」で済ませてしまうこともあって、書くのが非常につらかったです。
料理のネタを書くにしても、最近は手の込んだものを作る機会が減ってしまいました。基本的には毎日自炊、弁当の日々で変わらないのですが、平日の料理は手をかけないという原則にしています。平日はいかに時間を確保し、体力を温存するかが大切です。それは料理も同じこと。質実といえば聞こえが良いのですが、変わり種、見てくれは二の次三の次という有様なので、インスタグラムが大ブームの中では、とてもではないですが人様に見せられるものではありません。
ハーブ栽培は、専業農園は退職しましたが、市民農園を借りて今も続けています。10坪にも満たない小さな畑で細々と育てていますが、最近になって、ハーブで事業を始めようと思い立つようになりました。なので、規模の拡大を見越して色々と試行錯誤をしているところです。
長年勤め人をしていると、思うところもそれなりに出てきます。前職のハーブ農家は反面教師でしかありませんでしたし、今でも野菜の生産や流通に近いところに居るので、非合理な部分も多く見えてきます。収入は安定しているものの、組織にいるが故に思うようにいかないこともある。合理的に思えることも通らず、堪える日々が続くと、自分で自由に事業計画を作りたいという気持ちが芽生えてきました。
今はまだ事業計画書もなく、製品の試作を作り続けている段階ですが、ここでふと起業の準備をブログで書いてみようかなと思い立ちました。日常を日記に綴るのは苦手ですが、トライしていること、思うことは書けるかもしれない。そして、事業の制度設計をするにあたっては、前職のハーブ農家の経験も振り返る必要があります。あんなふうには絶対にするまいと。当時の苦々しい経験も、少しずつ出していこうかなと思います。とはいっても単なる不幸自慢で終わらせないようにはします。失敗からいかに学べるかが大切ですから。
というわけでこれからは気持ちを新たにブログを再開しようと思います。あ、仕事のある日はさすがに書けそうにないので勘弁してください。
料理のネタを書くにしても、最近は手の込んだものを作る機会が減ってしまいました。基本的には毎日自炊、弁当の日々で変わらないのですが、平日の料理は手をかけないという原則にしています。平日はいかに時間を確保し、体力を温存するかが大切です。それは料理も同じこと。質実といえば聞こえが良いのですが、変わり種、見てくれは二の次三の次という有様なので、インスタグラムが大ブームの中では、とてもではないですが人様に見せられるものではありません。
ハーブ栽培は、専業農園は退職しましたが、市民農園を借りて今も続けています。10坪にも満たない小さな畑で細々と育てていますが、最近になって、ハーブで事業を始めようと思い立つようになりました。なので、規模の拡大を見越して色々と試行錯誤をしているところです。
長年勤め人をしていると、思うところもそれなりに出てきます。前職のハーブ農家は反面教師でしかありませんでしたし、今でも野菜の生産や流通に近いところに居るので、非合理な部分も多く見えてきます。収入は安定しているものの、組織にいるが故に思うようにいかないこともある。合理的に思えることも通らず、堪える日々が続くと、自分で自由に事業計画を作りたいという気持ちが芽生えてきました。
今はまだ事業計画書もなく、製品の試作を作り続けている段階ですが、ここでふと起業の準備をブログで書いてみようかなと思い立ちました。日常を日記に綴るのは苦手ですが、トライしていること、思うことは書けるかもしれない。そして、事業の制度設計をするにあたっては、前職のハーブ農家の経験も振り返る必要があります。あんなふうには絶対にするまいと。当時の苦々しい経験も、少しずつ出していこうかなと思います。とはいっても単なる不幸自慢で終わらせないようにはします。失敗からいかに学べるかが大切ですから。
というわけでこれからは気持ちを新たにブログを再開しようと思います。あ、仕事のある日はさすがに書けそうにないので勘弁してください。
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