世の中には様々な効能のある水があるようです。
御神水のようなものを私は最初想像していたのですが、「血圧を下げる」とか「老化を遅らせる」とか、実際に効能のあるものばかりだそうで、ふつうの水道水と何が違うのでしょうね。成分が違うのか、私は興味をそそられます。
名水と名高いものになると、県外からでも汲みに来る人が居るそうです。
私の知人もその一人で、休みになるとドライブがてら「血圧を下げる」ことで知られる名水を何本ものタンクに汲み、飲み水はもちろん、お米を炊くのもその水で、水道水は飲料用には使わないのだそうです。
知人は数年前の健康診断で高血圧がわかり、それが相当ひどいレベルだったのか、わらにもすがる思いで色々な健康食品に手を出し、実際に効果があったと行き着いた先が水なのだといいます。
私は、さもありなんと食事をしながら話を聞いていたのですが、よくよく見ていると知人は「味が薄い」と、味のついたおかずに醤油をかけている…違和感を覚えながら、別の話に移ると、
『一人暮らしでお弁当は大変でしょう。どうしてるんですか?』
「近所のスーパーでタイムセールの総菜を詰めています。自分では作らないですね」
『よく買うものはあるんですか?』
「揚げ物が半額近くなっているのでよく買ってますね。おにぎりも1個50円くらいだし。自分でへたに作るよりも安上がりかもしれないですよ」
塩のかかったおにぎりに、味付けの濃い総菜をおかずにしていたら、そりゃ高血圧になるのも無理もない…突っ込みが喉元まで出かかりましたが、知人の耳には届きそうになかったので諦めました。知人は、水を頼りにしすぎているようにしか、私には見えなかったからです。
しかし、健康は「これさえあれば」で手に入るものではないと、私は思っています。何か一つのことに健康を頼るのではなく、あくまでもバランスの取れた食事を心がけるのが健康の基本です。
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