春野菜はどちらかというと、塩やマヨネーズを添えたりというふうに、手を加えずにいただくような食べ方が向いていると思うのですが、それが何日も続くとさすがに目先の変わったことをしたくなります。
今回は『おかずのクッキング 2010年 03月号』 で紹介されていた春野菜のちらしずしを試してみることにしました。
ちらしずしを美味しく仕上げるコツは何か。その本では、美味しいすし飯を作ることが第一だとあります。
すべてのおいしいおすしには共通するポイントがひとつあります。
それは、すし飯がおいしいこと。すし飯だけ食べても「おいしい!」って言ってもらえるようなのを作らないと、どんな豪華な具材を合わせても「味の基本が出来ていません」ということになってしまいます。
『おかずのクッキング2010年2月/3月号』より
味の基本となるすし飯をしっかり作っておけば、おすしは意外と自由な食べ物なのかもしれません。回転寿司でよくあるカリフォルニアロールといった洋風すしが、案外しっくりくるのもこういう理由からなのでしょう。
というわけで、具材は春野菜のみ、サラダ風のおすしです。レシピは上の『おかずのクッキング』よりほとんどを引用していますが、春野菜はあるもので仕上げました。
【春野菜のちらしずし(3~4人分)】
・材料
ご飯…1.5合分(普段より水を1割(30cc)減らして炊く)
すし酢
米酢…1/4カップ
砂糖…大さじ2 1/2
塩…大さじ1/2
春野菜
菜の花…100g
空豆…100g
えんどう…100g
チーズ、黒こしょう、マヨネーズ、マスタード、レモン汁…各適量
・作り方
1. すし酢は火にかけ、砂糖がだいたい溶けたら火からはずす。春野菜は茹でて水をかけて冷まし、大きいものは一口大に切る。
2. すし飯を作る。炊き立てのご飯が熱いうちにすし酢をかけ、うちわなどで手早く冷ます。
3. すし飯に具を合わせる。仕上げに上からチーズをおろしかけ、黒こしょうを振る。好みでマヨネーズ、マスタード、レモン汁をかけていただく。野菜の色が変色しやすいので、できたてを食べるのが良い。
具材は春野菜だけという何ともいさぎよいおすしですが、白に緑のものを合わせているのが美しいですね。雪解けと新芽をイメージさせます。香りも青々としていて早春にふさわしいお料理になりました。
おすしはご飯なのにお茶碗に盛らないのはなぜでしょう。彩りの良い具がきちんと見えるようにです。
…幸せが目に見えることが大切だと思います。
『おかずのクッキング2010年2月/3月号』より
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