2018年12月24日月曜日

ホワイトセージを乾燥させました

ホワイトセージを乾燥させました。知人の知人に好きな人が居まして頼まれていたのですが、ようやく収穫できるほど大きくなりました。
部屋の浄化に使うようですね。ちょっと私はスピリチュアルには明るくないのですが、独特の香りが非常に強い。葉を触っただけで香りがいつまでも残るくらいです。
たぶんですけど、冬になると香りが強くなった気がします。コモンセージも寒さに当たると香り高くなりますが、たぶん同じ性質じゃないかなと思います。なので、理想を言えば収穫は晩秋~冬のほうが良いと思います。

2018年12月20日木曜日

イタリアンパセリを乾燥させました


天気が良すぎてイタリアンパセリが凄い余っているので乾燥させました。
ゆっくりと温風乾燥させましたので、色味もきれいに残ってます。食べると…うん、パセリですね。乾燥させても風味はしっかりと残っています。

2018年12月16日日曜日

レモングラスの越冬準備

レモングラスの刈り取りを行いました。
地面からだいたい10cmくらいまで刈り取り、できれば藁を敷いて越冬させます。厳しい寒さになる場合は株分けから苗を作り、室内の陽当たりの良い場所で過ごさせます。
…なのですが、昼間の暖かさでもう伸びてますね。

レモングラスは冬の寒さが厳しいと死んでしまいます。寒波が厳しかった去年では外のはもちろん、部屋の中すら冷えてしまい、生き残った苗はごくわずかでした。しかし、暖冬になると案外平気で、一昨年2016年は外に株を放置していたら、春に芽が伸びて成長が非常に早かったことがあります。

ここ最近はだいぶ冬らしくなってきましたが、それでも氷点下まで下がることはなく、暖冬のほうに入ると思います。このくらいの寒さならレモングラスも生き残りそうな気がしています。

2018年12月11日火曜日

パイナップルセージの花



パイナップルセージは名前の通り、パイナップルの香りがするハーブです。普段は葉をお茶にしますが、花が咲く時期は花を入れるのがおすすめ。晩秋となった今がまさに旬。果物の香りがするハーブはブレンドがしやすいのでお気に入りです。

2018年12月8日土曜日

ホワイトセージの苗

脇芽をかいたついでに作りました。
ホワイトセージはそれほどメジャーではありませんが、愛好家は居るみたいですね。知人の知人がまさに愛好家で、部屋の浄化に乾燥した葉を焚くそうで。欲しがっていたので少し差し上げました。
とんでもなく香りが強い代物で、触るときは手袋をしないと匂いが残ってしまいます。もっとも、石鹸で洗えばかなり落ちるので、精油成分でしょうか?
乾燥した葉を販売してみようかなと思うのですが、善し悪しがわからないので、その知人に評価を依頼しました。

2018年12月4日火曜日

食事の中庸

私は休日になると整骨院に行くようにしています。デスクワークという仕事柄なのでしょうがないのですが、座り続けるという行為は楽なように見えて実は体への負担が大きいのです。肩はもちろん、腰や背中、お尻が堅くなってしまうので、どこかでケアしなければいけません。ストレッチは毎晩しているものの、それだけでは追いつかないので整骨院で治療を受けます。

いつも背中が張るのですが、その日は特にひどい。しかも右側だけ膨らんでいるようでした。先生に診てもらうと、
「肝臓が腫れてますね。不摂生しました?」
当たりです。前日の夜に飲み会があって、久しぶりに結構呑んでしまいました。たまには休肝日を作りますか…

背中の張りは内蔵の疲労から来ることがあるようです。肝臓だと右側、腎臓だと腰に近い方。日頃の不摂生、寝不足が続いて内蔵に疲労が溜まったサインであることもあるのだとか。

「極端な食生活を続けたせいで背中がパンパンになっている人もいます。例えば毎食カップめんだったりというのはもちろん、ササミやサプリメントを多用しているボディビルダーもそうかもしれません。外見は立派かもしれませんが、内蔵はボロボロかもしれませんよ。」

食事に気を遣わない人は言うまでもありませんが、ダイエットや体づくりで極端な食生活をしている人も増えました。そのような食生活では、今はそれなりに体調が良いかもしれませんし、健康診断に引っかかることもないかもしれません。意図したとおり、短期的には体重が減ったり、筋肉がついたりするでしょう。しかし、内蔵に大きな負担をかけていることは事実。5年後、10年後に体がどのように変わるかは、まだ誰にもわかりません。最近になって出てきた食事法なら尚更です。もしかしたら、体が大きく衰えるリスクもあることは、頭の片隅に入れておいたほうが良いのかもしれません。

身の回りで、極端な食生活をしている人が意外に多いことにびっくりしました。ある人は朝は食べずに昼はパンだけ。昔の仕事が激務で、昼はゆっくりと食べる時間がなかった習慣を未だに引きずっているということでした。
それでも風邪はひかずに健康を維持していましたが、ある日交通事故でむち打ちになってから大きく変わりました。朝起きることすらままならなくなり、体が動けず会社に行くことすらできない。ようやく会社にたどりついても、仕事がまともにできないほどになっていました。1年以上経っても予後が悪く、欠勤が続いた結果、仕事を辞めることになりました。
このとき、食事と体づくりのことを考えずにはいられませんでした。かつてその人は、普段は風邪をひくことがないという一点だけを見れば、確かに健康だったかもしれません。しかし、何かのアクシデントで健康が大きく崩れ、なかなか回復できなくなってしまった。それは、不摂生で体が脆い状態だったのも一因なのではないか、と私は考えました。
何事も極端に走るのは、私は賛成できません。

2018年12月1日土曜日

ハーブはまだまだ元気

今年は暖冬の予報だそうで、秋らしくない暖かさが続いています。おかげでハーブはまだ元気です。

イタリアンパセリ、チャービル、ルッコラのような葉物は、昼夜の寒暖差が大きいと甘みが増してきます。昼間の暖かさを受けて程良く成長していて、うま味があります。理想的です。
特にレモンバーベナ、レモングラスのような亜熱帯のハーブが元気です。だいたい今頃になっても収穫できるなんてことは滅多にありません。さすがに今日が収穫納めと思いますけれども…冬が暖かいと、翌春に凄く成長するので今から楽しみです。

2018年11月29日木曜日

化粧品の素

冬が近づいてきたので化粧品の素を仕込みました。

ハンガリアンウォーターはローズマリーメインのチンキ。私のレシピはハーブの師匠から習ったものですが、師匠は実年齢よりも遙かに若く見えました。いつも使っていたのでしょうね。さすが若返りのハーブです。

カレンデュラオイルはミツロウと混ぜて軟膏にします。乾燥が気になる時期にぴったり。肌の修復を助けるといわれているので、アカギレが始まったら塗るようにしています。

2018年11月19日月曜日

インスタグラム 再開

設定を見直して再開です。

https://www.instagram.com/noda_herbgarden/

今はちょうどハーブが元気な頃なので、にぎやかな様子を伝えられたらと思います。

2018年11月11日日曜日

つながりというもの

インスタグラムのオススメに、前に勤めていたハーブ園の名前が出てきました。どうやら電話番号を登録したのがいけなかったようで、私の番号が登録されている携帯を拾ってきた様子です。インスタも余計なことをしてくれますね。
知られたくない人にも知られてしまうのは、たまりません。前職の人たちだけでなく、今の会社の人にも秘密にしておきたいのです。転職の準備と受け取られてしまいますから。
電話番号の登録を削除しましたが、オススメからは消えないようになっていました。仕方なくアカウントをいったん削除し、新しいメールアドレスで仕切りなおしをすることにします。

そこまでつながりというものを大切にする必要があるのか、私にはわかりません。

2018年11月6日火曜日

来期に向けて苗の仕入れ

来期に向けて苗を仕入れました。試験栽培でハーブティーにできるか試してみます。
ローズマリー2種類、コモンセージ、ステビア、ウスベニアオイ、パイナップルセージ、フルーツセージ。変わったところではワイルドバジルというのもあります。何でも耐寒性がそれなりにあるので越冬できるバジル…らしいです。
これから植え付けを行えば春には盛んに生育が進みます。フルーツセージだけは5℃以下で枯れてしまうようなので、室内で育てます。

2018年10月31日水曜日

ローズマリーの定植

いやはや、何年かぶりに風邪をひいてしまいました。普段から健康に気を遣っているつもりでしたが、完敗しました。周囲からもすごく珍しそうに心配されました。それだけ今の風邪は強敵ということなのでしょうか…

ローズマリーの苗を仕入れました。メルカリではローズマリーが思った以上に人気で、自分用のがなくなってしまいました。せっかくなので、いろいろな品種を試そうと思います。

こちらはトスカナブルー・ローズマリーRosmarinus officinalis 'Tuscan Blue'。


もう一つはローズマリー・ファーンオークス・ハーディーRosmarinus officinalis 'Furneaux Hardy'。

どれも料理用で香りがよい(らしい)ものを選びました。
ローズマリーは限りなく種類があって、私も把握しきれてません。今大きくなっている株もよくわからなくて…まあとりあえず、立性で料理用の品種を選んでおけば、間違いはないと思います。
順調に行けば来年の春から大きく成長し始めるでしょう。

2018年10月19日金曜日

インスタグラムを始めてみようと

知人にインスタグラムを勧められました。
「畑の写真が見たい!」
とせがまれて…

インスタはもちろん知っていたのですが、最近は写真撮るのも億劫になってしまってました。見栄え良く写真を撮るって、結構大変ですからね。まあ栽培記録みたいなのは作っているのですが、自分でためこみやすい性質ですので、あまりブログにアップしていませんでした。

畑仕事のことでもアップしてみようかなと思います。
アカウントはこちら。

まだ写真がありませんが、だって今日はあいにくの雨でしたので…
(追記)アカウントを作り直しました。
https://tknoda.blogspot.com/2018/11/blog-post_19.html

2018年10月16日火曜日

根無し草のジレンマ

市が主催する農業研修の案内が来ました。主に市民農園を借りている市民を対象としたもので、毎月2、3回の研修を2年間。研修を終わらせると、特例として農地の借用がしやすくなるそうです。

もし地元で農地を借りられるとなれば、現在の仕事を減らし、農業をダブルワークの形で行えるので、起業のリスクが低く抑えられます。最初から専業農家として始めるのは、あまりにもリスクが高いと思っています。おそらく最初の1、2年は利益が出ないはず。土づくりから始まり、ローズマリーやセージなどの低木でまとまった収穫が期待できるまで一から育てる必要があります。その間を無収入で凌ぐのは厳しい。

私にとっては渡りに船なのですが、一つ気がかりなのが、そもそもこの地域は市街地なので、農地の取得が難しい点です。前にも書いたように、農地が次々とマンションになっている場所です。仮に借りられることになっても、土地代は周辺より高くなるはずです。農業を行うのに不利なこの場所に、あえてこだわる必要はないと思います。

そしてもう一つ引っかかっているのが、そもそも私自身がこの地域の価値観になじめていないという点です。この地に転職してから様々な人に触れてきましたが、どうにも保守的、閉鎖的な価値観を持つ人が多いようです。まあ皆さんには良くしてもらっているのですが…内心では、どこかで線を引いていました。

おそらく、いずれこの地域から離れることになると思います。しかし農業を行うということは、地域に根ざすという一面があるのも事実。市はそのつもりで研修を行っている意図もあるでしょう。研修を受ける裏で地域から離れる準備をするのは、背信的な行為になるのではないか。とはいえこの地域で農業を続けていっても頭打ちなのは目に見えていますので、悩んでいます。

2018年10月11日木曜日

農業に適さない場所

知人の農家で作った米が天皇献上米に推薦されたそうです。
ただ、作る規模が小さすぎて直販ができないそうで、せっかくのチャンスなのに…と思ってしまいます。
規模を広げるにも、近隣は宅地化が進んでいるため、農地はすぐにマンションになってしまうそうです。

近隣は工業が盛んで、農業はどちらかというと細々としています。
そのため農家の高齢化が進み、おまけに地価も県内では高い方なので、手放すケースが急増しているようです。

私のようなよそ者にしてみれば、そもそも農業をするのに向いていない土地柄と思うのです。
知人は家の跡を継ぐので動こうにも動けないですが、私はもう少し自由に農地を探そうかなと思います。

そんなことを考えていた矢先に、市の方から一般人向けの農業研修の案内が届きました。
市民農園より規模を大きくしたいという人に向けたもので、2年の研修を受けると市の認定農業者になることができ、農地を借りやすくなるという仕組みです。

私のように、もう少し農地を増やしたい人にとっては良い話なのですが、いかんせん農地に向いていない土地柄です。
先のことを考えると、仮に農地を手に入れたとしても、いずれ手放すことになるでしょう。
2年の期間を費やして受ける価値はあるものかどうか。

2018年10月1日月曜日

台風一過

うちの畑ではそれほど台風の影響はありませんでした。レモングラスの茎が少し折れたかな、というくらいです。ただ、知人のハーブ農家だとビニールハウスのパイプから折れた
りして、よほど風が強かったのかと思い知らされました。確かに、今回はいつもの台風と比べて異常なほどの風の強さでした。

なんだか色々なものが風に乗ってきたようで、蜂の巣?らしきものも。付近に蜂は見られませんでしたが、怖いのであまり近寄らないようにしています。

今日は暑い一日でした。収穫したレモングラスを畑で整えようとしたのですが、蚊が多すぎて、ちょっとやってられないほど。うちの畑は特に蚊が出やすい気がしますが、私は蚊が大嫌いなので、正直つらいです。

2018年9月17日月曜日

対価と価値

私の作っているハーブは農薬、化学肥料を使用していません。肥料は緑肥や油かすを中心にして、動物性のものは極力使用しないようにしています。土づくりも草やわらを敷くことで、自然に任せてふかふかの土にしています。

借りている農園で色々と試し、いわゆる「ぐうたら農法」を真似たものを目指すことにしました。最初の手間はかかるのですが、家庭菜園レベルでは特に問題にはならないですし、何より美味しく仕上がります。

やっていること有機農業ですが、まあしかしハーブというのは、もともと痩せた土地でもそれなりに大きくなりますし、精油が虫除けに使われることもあるので、野菜と比べると手間はかからないと思います。これを普通の野菜でやるとなると、虫害が後を絶たず、肥料切れを起こすと味が悪くなってしまいます。その苦労は想像を絶するものと思います。

ハーブの有機栽培なら規模を拡大させても大きな苦労はないはずです。唯一面倒なのは除草ですが、防ぐ方法はいくらでもあります。なので、結果的に私の栽培は有機栽培になると思います。

ただ、有機JAS認証は取らないつもりです。実際に認証を取っている農家にいましたが、認証を維持するのが本当に大変だからです。

まず、有機JAS認証シールの管理をきっちりとしないといけません。有機JAS認証機関は、食品表示偽装には非常に厳しく、認証を取らずにオーガニックを名乗れば不届き者とみなされ、容赦がないらしいです。そのため、オーガニックの野菜であることを示す認証シールは、盗難や誤用が許されません。

袋やパックにそれとなく貼られているあのシールですが、あれはまるで水戸黄門の印籠のようなもので、実は1枚単位の管理をしています。使用枚数、出荷枚数も厳密な管理が求められ、事務処理の負担が大きかったのです。ITの導入が必要不可欠ですが、果たしてITの知識を持てる農家がどれだけ存在するか。そもそもきっちりと管理ができるかどうか。

私のいた農家は管理がずさん極まりなく、普段は完全放置、気が向いたらシールの管理をして現場を振り回してました。たまに機関の立会いがあったようですが、どうフォローしていたのか皆目検討がつきませんでした。

晴れて有機JAS認証の作物を出荷しても、手間に見合うだけの値段がつくことがありませんでした。市場に出荷しても二束三文であり、ここまで買い叩かれるのかと愕然とした記憶があります。物によっては、どう考えても従業員の時給分にすらならず、作るだけ赤字となっていました。(とはいってもそんなものをわざわざ作って出荷する方も問題はありますが)

私は、そこまでして有機JAS認証を取得することに意味があるのか、最後までわかりませんでした。

2018年9月12日水曜日

ポジショニング

たまに国産ドライハーブの価格を調査します。その時にいつも引っかかることがあり、国産ハーブの価格設定は、超強気か超弱気かの両極端ということです。

超強気なところは、特殊な栽培方法や製法方法をとっています。オーガニック、冷風乾燥、またはスピリチュアル寄りであったりして、自社独自のこだわりをHPでアピールしています。超弱気なところは特にそういったこだわりを謳うことがなく、価格は安い海外産とほぼ同じか、少し値段を上げた程度。

もちろん目指すべき方向は超強気寄りですが、超強気側は本当に価格設定が超強気。ティー1杯分が500円近くするうえに送料プラスというところもあり、売れているのかどうか疑問に感じるレベルです。何しろスタバやタリーズより高級品ですからね。どれだけ高付加価値を持たせたハーブティーでも、コーヒーに勝てるかどうかは疑問に思います。

とはいえ、超弱気側につく気はありません。薄利多売で続けていくためには、資本が必要です。安価な労働力使い、大規模な設備を充実させなければいけない。小規模で始めるにはハードルが高くなってしまいます。そして、だいたいは自分より大きい相手に潰される宿命が待っています。そんな末路を、私は幾度と無く見てきました。

私の立ち位置は、超強気と超弱気との中間くらいを目指しています。

2018年9月4日火曜日

メルカリで初めて売れる

ローズマリーが初めて売れました。買っていただいた方は気に入っていただいたようで、嬉しいです。
しかしネットショップで売るというのは、やっぱり大変ですね。知っているコーヒー豆屋さんも、初見さんはほとんど居ないようで、一体どうやれば自分のお店を見つけたんだろう、と不思議がっていました。
商品紹介やプロフィールは控えめにしていましたが、もうちょっと自分の思いを出したほうが良いのかな…と思って練り直しています。

2018年8月20日月曜日

ホーリーバジルの乾燥に挑戦

近所の農産物直売所に、たまにコリアンダー、バジル、ホーリーバジルなどのハーブが出ています。近くにはタイ人、フィリピン人が多いからでしょうか。ハーブは一般受けのしないものですから、買っている人は居るのかな…と余計なお世話をしてしまうのですが、売り続けているということは、買う人も居るのでしょうね。私もですけれども。

今年はバジル類の乾燥に挑戦してみました。バジルは扱いが結構難しいんです。たまに、スーパーのパックでも黒ずみがあるでしょう。雑に触るとすぐに黒くなってしまいます。乾燥しようにも、なかなか水分が飛ばなかったり、できたと思えば色が悪かったりで悩まされましたが、最近になってようやく綺麗に乾燥できるようになってきました。緑色がしっかりと残っています。

ティーにする時は、花芽も加えた方が香りが華やかになります。花芽付きのドライハーブは上級品。しかし作る側からすれば、あまり花芽をつけるまでは取っておきたくないものです。バジルは花を咲かせるために株の全エネルギーを消費してしまい、株がダメになります。こうなったら葉も変質してしまいます。もし花芽を咲かせるなら、そのシーズンの最後に、株の片づけを兼ねてになります。

さっそく販売を始めてみましょう。

2018年8月15日水曜日

ホワイトセージって…?

知人の知人がホワイトセージを探しているようで、私に相談がありました。

どれどれ、試しに作ってみましょう。
夏の間は苗が出回らないので、秋になってからやってみます。

2018年8月13日月曜日

メルカリを始めてみる

友人がメルカリで苗の販売をしているのですが、意外と売れるみたいです。ゆくゆくはハンドメイドの作品を販売したいようで、楽しそうに語っていたのが印象的でした。

メルカリはフリマみたいなものですね。ネットショップを開設するには維持費なり特商法の表示などが必要でハードルが高いのですが、それよりずっと手軽で、個人でも気軽にお店を開くようなものです。もちろん、本格的に商売をするのであれば、ネットショップを開設するのが様々な面で良いとは思うのですが、販売の感触を掴むために始めるというのも一つの手です。

私も早速、ドライハーブの販売をメルカリで始めてみました。売れるといいな…

2018年8月11日土曜日

覚悟と無謀の境界は

県の農業振興公社に農地取得の相談をしてきました。
農地を借りるにしても買うにしても、県によって条件が異なるようで、斡旋をしてもらうためには、その県の取り決めに従う必要があります。
私の住む県の場合は、まず1年間農家で研修を受け、就農計画書を作成する必要があります。そこで晴れて新規就農者と認定され、農地の取得ができれば、農家としての人生が始まります。

しかし、ひとたび研修を受けるとなれば、大きな人生の決断を強いられます。
研修は別の仕事を行いながらは時間の制約上不可能です。また私のように、過去に就農経験があったとしても研修とは認められず、再び1年を費やす必要があります。
そして、農業を始めるためには農地なり、設備なり、多額の費用を準備しなければなりません。就農準備金などの補助金を受けることも可能ですが、通常は設備費用がかさむため、追加で借り入れをするのが一般的なのだそう。また計画書のチェックが2年目に入り、もし計画より収入を下回れば、補助金の返還もあり得るという厳しさです。

就農計画書の事例を見させていただけました。ちょうどこの春からの新規就農者が作成したもので、目がいったのは、やはりお金。施設園芸や果樹栽培だからというのもあるのですが、自己資金500万円に加えて、1000万円近い借り入れをしていました。もちろん最初の2、3年は赤字になるため、返済は不可能です。黒字になるのは5年目、それも計画通りに行ければの話です。
私がもう一つ目を見張ったのは、その就農者の25歳という年齢。大学を卒業してそのまま研修に入り、就農するのだそうです。若いのに計画を綿密に作っていて立派…と言いたいところですが、社会経験に乏しい若い子に、1000万近い借金を背負わせるのはどうなんだろう。私は「その人は大丈夫なんですかね」と公社の担当者に投げたら、返ってきたのは「農家になるのならそれだけの覚悟がないと」。

覚悟。何かを始めるにはリスクを取る必要があり、そのリスクの大きさによって覚悟、またはやる気を推し量っている。仕事を辞めるというリスク、借金を負うというリスク、それぞれが大きいほど覚悟、やる気があると見なされ評価される。人生を賭けるとは、まさにこのことです。
過去に、似たような話を何度も聞かされたことがあります。「ゆくゆくは起業したい」とそれとなく言ったが最後、急に態度を変えて、どこかの自己啓発書からそのままパクってきたような言葉をこうこうと説いたり、上から目線でやたらと暑苦しい精神論をふっかけてきたり。しかも、こっちが求めていないのに。彼ら、彼女らに共通するのは、やたらと「覚悟」「努力」という言葉を多用することでした。

しかし、夢を叶えるにしても、起業をして事業を継続するにしても、覚悟や努力というものは必要条件であっても、十分条件ではないと私は思います。
特に農業の場合、天候に左右されることが多く、異常気象が続けばあっという間に作物はダメになります。豪雨や台風で農業の被害額が億単位に上るというニュースは、毎年のように目にします。
そして、悪いことに、天候は個人の努力ではどうにも変えられないものです。被害の状況によっては農地を手放さざるを得ないこともあります。もしそれが就農間もない時に起きてしまったら、多額の借金のみが残ることになるでしょう。しかも、一般企業に就職するにしても、社会人経験の乏しい人は採用されにくい。運良く見つかったとしても、潰しの効くスキルしか持っていなければ、賃金の低い仕事しかありません。となれば、先の若い就農者は、再起が困難になるほどの計り知れないリスクを背負ったことになります。

若い頃はそうした精神論で物事を進めても良いのかも知れません。ただ、私もそれなりの年齢となり、周囲の、起業した人たちの様々な顛末を目の当たりにしてからは、安易に精神論に感化されないように気をつけています。そして、これまでうんざりするほど聞かされてきたアドバイスとは逆に、起業はいかにリスクを抑えて始めるかが大切と思うようになりました。

日を改めて、市の起業支援センターに相談しました。アドバイザーの方は淡々と話をしていましたが、経験が豊富なのがすぐにわかりました。そして、やはりリスクを抑えることの重要さを幾度と無く話していました。信頼できる支援機関で、自分の考えを確信できたのは大きな収穫でした。その時、私は、公社の方針に従わずに、ローリスクで就農する道を探ることにしました。新規就農者として認定されるのではなく、人のつてで農地を借りれば、小さく始めることができ、今の仕事を続けながらでも可能でしょう。補助金が下りないのはハンデですが、それでも多額の借金を背負うよりは良いです。もしくは、農地を借りやすい地域に移住するか。

2018年7月17日火曜日

黒い記憶

近所の商談会のパンフレットで、久しぶりに前に勤めていたハーブ園の名前を見ました。
まだ続いていたのか。

1年いましたが、ひどいところでした。少しは名が知れているようでしたが、所詮は田舎の冴えない中小企業で、従業員はこき使わされ、社長夫婦は一日ネットサーフィン。私が辞める頃には給与どころかガソリン代すら満足に出せなくなってしまい、ローズマリーの大木をトラクターではなく人力で引っこ抜くという暴挙に出ていました。ここまで末期だったというのに、まだ会社は残っているのが不思議です。まあ会社というのは、思っている以上にしぶといものなのかもしれませんが…

そこで知り合った仕事仲間たちとは今でもたまに会いますが、もしそのハーブ園の名前が出ようものなら、怒りが噴出して悪口が止まらなくなるか、苦々しい表情になってしまうか。

ここで得た物は何かと聞かれれば、何もありません。栽培技術も今振り返ると稚拙、従業員どころか顧客も大切にしない、生産計画もあったものではなく。ただただ、反面教師となる面ばかりでした。退職したとき、あんなふうにはならないと心に誓ったものでした。強いていえば、ここで出会った仲間たちは、貴重な財産になっていますが。

しかし、また意外な所でハーブ園の名前を目にします。県に新規就農の相談をしたときのこと、
「まずは1年間、指定の農家に研修に行ってもらいます。ハーブを扱っているのでしたら、ここでしょうか。」
あのハーブ園でした。
「うーん、過去に退職しているから、また行きづらいとはおもうんだけど、ここは頭を下げてまた勉強しに…」
それは絶対にあり得ません。

それにしても、こんなブラックな農家がなぜ、県の研修先として指定されているのか、私には理解できませんでした。あの社長のことですから、研修を名目にして延々と雑草取りしかさせないでしょう。数字に弱いから就農計画もろくに作れるはずがない。農地の斡旋もできないのに、果たして実績はあったのだろうか…おそらくないはずですが、裏を返せば、県の方も研修先として適正かのチェックすらしていないわけですから、県の新規就農支援も期待できないな、と見切りをつけることにしました。

2018年6月29日金曜日

IT化

ITの登場でオフィスワークが大きく様変わりしたのと同じように、農業も今後はITが必要不可欠になるでしょう。それは今流行の自動操縦やAIだけではなく、事務処理など細々とした業務の効率化にも欠かせないものです。

農家の知人からドットプリンターのことを相談されました。複写の納品書や宅配便の送り状を作成するのに必要なのだそう。調べてみたのですが、ドットプリンターは非常に高価。しかもインクジェットの代用にならないので、納品書発行のためだけの機械です。しかも控えから売上入力が別途必要になるようで効率が悪く、傍から見れば、はっきりいって無駄なもののような気がします。
今はExcelの関数を知っていれば、売上計上をしつつ納品書を作成することは簡単ですし、もしできなくても納品書を発行するクラウドサービスを使えば良いはずです。しかし先の知人の場合は、家族はITに詳しくないらしく、せっかくのExcelやクラウドサービスを使いこなすことができないという悩みがありました。そのため、仕方なく非効率的な手段で事務処理を片づけないといけないのだそう。そういえば、私の勤めていた別の農家も、手書きで送り状を作っていましたし、商品ラベルの作成も、いったい何十年前の物なんだと言いたくなるような遅い機械で行っていました。道具がここまで時代遅れだと、いくら農業のIT化を叫んでも遠いおとぎ話になってしまいます。

問題は、業務効率化のITサービスは様々と出ていますが、肝心の利用者のITリテラシーが追いついておらず、使いこなせていないことだと思います。農業従事者の大半は高齢者。ITとは最も遠く離れているがために、非効率的な事務処理を変わらず続けていることになっているのでしょう。

しかし、直販や六次産業化が進むにつれ、ITはむしろ使いこなせないと事務の業務量が膨れ上がるのではと思います。例えば、これまで卸が担っていた、莫大な荷物の集荷と分荷を自力でやろうとするだけで大変なのですから。だいたい手書きで住所を書くと考えただけでも気が遠くなります。最近はITに抵抗のない若年層の新規就農が増えました。いずれ世代交代が起こるタイミングで、農業のIT化が一気に進むのかもしれません。

野田農園(仮)では元SEであった経験を活かして、積極的にIT化を進めます。

2018年6月22日金曜日

ドライハーブの製造販売

ハーブの業界に居て気になったのが、高品質でかつ廉価なドライハーブが見つからないことでした。

一般的に流通しているものは海外産のものですが、色が褪せているか、黄みがかっているものが多いです。しかし、ハーブティーにとって色みは重要な要素。色素成分がフィトケミカルとして、人の健康維持に役立つという研究が進んでおり、ハーバルセラピーの肝となるところです。おそらく、大量生産のために高温の熱風で乾燥させたために変色してしまっていると思います。
茎がそのまま入っているものもあります。まあローズマリーやタイムは茎があると調理に使いやすい面もあるのですが、ティーにするのであれば本来不要なものです。緑茶に棒茶が混ざっているようなものです。フレッシュティーだって、葉や花の部分しか使いませんから。まあ、いちいち茎から葉だけをむしるというのは手間がかかるので、やむを得ないところはあります。

対して国産のドライハーブは海外産とは逆に、品質が良い反面、非常に高価。とはいえ実際に丁寧に作ろうとすると、製造費や時間が青天井になってしまいます。
理想の製法は、エアコンのような冷風で数日~1週間乾燥させることです。それも成分が逃げないように、カットせずにそのままの形が良いのですが、そんなことを人件費や光熱費の高い日本でやろうとすると、原価が高くなりすぎて、とてもではないですが売れません。
ただ、販売しているメーカーをいくつか見ていると、かなり強気な値段設定をしていて、それでも事業として成り立つんだなと不思議に思います(もっとも、ドライハーブの販売だけではないと思いますが)。需要はあるのでしょうね。安全性や品質をハーブに求める方々が、少数ながら根強く居るということでしょうか。

食べ物に品質や安全を求める動きになって久しいですが、ことハーブに限って言えば、まだそこまで品質や安全は重要視されていなかったように思います。前に勤めていたハーブ農家では品質が悪くてもリピーターがいたのが不思議でした。ニッチな市場だからなのかもしれませんが、いずれ品質や安全性が求められる時が来ると思います。

私のやりたい事業とは、ハーブを生産、そのままドライハーブにしての販売です。最高品質とまではいかなくても、そこそこの高品質で、買い求めやすい価格でドライハーブを生産できないか。生産や加工の方法を合理化すれば、原価を抑えることができるでしょう。販売の経路も多様化しているので、実店舗は持たなくても何とかなります(むしろ持ちたくない)。
それに、良いハーブティーは本当に美味しいものです。作ったものを知人に配ることがありましたが、非常に喜んでくれました。このとき、品質を追求するのは、伸びしろがあるのだなと思うようになりました。

2018年6月18日月曜日

起業します…?

ブログの最終更新からずいぶんと日が経ってしまいました。実を言うと、私、「○○しました」というような日常のことを記事にするのが苦手なんです。人によっては表現豊かに書いたりできるものですが、私の場合、本当に「○○しました。おわり」で済ませてしまうこともあって、書くのが非常につらかったです。
料理のネタを書くにしても、最近は手の込んだものを作る機会が減ってしまいました。基本的には毎日自炊、弁当の日々で変わらないのですが、平日の料理は手をかけないという原則にしています。平日はいかに時間を確保し、体力を温存するかが大切です。それは料理も同じこと。質実といえば聞こえが良いのですが、変わり種、見てくれは二の次三の次という有様なので、インスタグラムが大ブームの中では、とてもではないですが人様に見せられるものではありません。
ハーブ栽培は、専業農園は退職しましたが、市民農園を借りて今も続けています。10坪にも満たない小さな畑で細々と育てていますが、最近になって、ハーブで事業を始めようと思い立つようになりました。なので、規模の拡大を見越して色々と試行錯誤をしているところです。
長年勤め人をしていると、思うところもそれなりに出てきます。前職のハーブ農家は反面教師でしかありませんでしたし、今でも野菜の生産や流通に近いところに居るので、非合理な部分も多く見えてきます。収入は安定しているものの、組織にいるが故に思うようにいかないこともある。合理的に思えることも通らず、堪える日々が続くと、自分で自由に事業計画を作りたいという気持ちが芽生えてきました。
今はまだ事業計画書もなく、製品の試作を作り続けている段階ですが、ここでふと起業の準備をブログで書いてみようかなと思い立ちました。日常を日記に綴るのは苦手ですが、トライしていること、思うことは書けるかもしれない。そして、事業の制度設計をするにあたっては、前職のハーブ農家の経験も振り返る必要があります。あんなふうには絶対にするまいと。当時の苦々しい経験も、少しずつ出していこうかなと思います。とはいっても単なる不幸自慢で終わらせないようにはします。失敗からいかに学べるかが大切ですから。
というわけでこれからは気持ちを新たにブログを再開しようと思います。あ、仕事のある日はさすがに書けそうにないので勘弁してください。