2013年12月21日土曜日

JA三島函南の野菜直売所 フレッシュ

意外と知られていませんが千葉市は農業が盛んです。駅前は整備されていて高級百貨店が立ち並びますが、車で少し走れば農村地帯が一面に広がっている地域もあります。

浦安に住んでいた頃は千葉市によく行く機会があり、そのついでに下田直売所や「しょいか~ご」といった農産物直売所に立ち寄っていたものでした。畑から直送されるのでどの野菜も新鮮で、しかも驚くほど安い。いつも行くのを楽しみにしていました。


さて、秋から静岡の東部に引っ越したのですが、三島市、函南町なども田畑が広がっていて、特に三島市は「三島野菜」というブランドを立ち上げて農産物の販売拡大を図っています。しかし大手スーパーでは地元の野菜があまり売られていません。ひっそりと地元野菜のコーナーができているのですが少し割高。

どこかに直売所があるはず…と探していたのですが、ようやく見つけることができました。「フレッシュ」という店名で三島市と函南町で合わせて3店舗を構えています。
やっぱりどの野菜も安く販売されています。販売当日に仕入れているようで鮮度も申し分なし。また地元の高校が栽培した野菜の販売も行っているのも、ここならではの面白い試みです。

野菜はできるだけ地元のものをいただきたいものです。


フレッシュ錦田、北上、函南店
http://mkja-shizuoka.jp/branch/#entry-101

2013年12月10日火曜日

お店の紹介 下北沢『bonna bonna(ボンナボンナ)』

下北沢駅から徒歩10分少々。入り組んだ住宅街の先にカレー専門店の『bonna bonna(ボンナボンナ)』があります。
オープンして約1年、地図があっても迷いそうな場所にありながら昼時には満席になることもあるようです。

入り口を開けると煎ったスパイスの香りが広がります。しかも店内よく見ると細部のあちこちにスパイスが散りばめられていて、お水にもクローブが入っている徹底ぶり。まさにスパイスが主役のお店にふさわしいのです。


■スパイスが主役
ボンナボンナの基本のカレーはチキン、野菜の2種類。今回はそれらのカレーが一緒に楽しめるチキンベジを注文しました。
まずチキンのカレーを一口入れると鼻に抜けるほどのスパイスの香り。スパイスが全面に出ており、酸味とうまみをトマトが補っている、個性的でとてもインパクトのあるカレーです。
野菜の方は対照的に優しい香りと味わい。カレーの上に素揚げした野菜が添えられ、カレーと野菜とが互いに引き立つようになっています。

カレーひとつとっても他では味わえない一皿ですが、飲み物もまたスパイスを活かした個性派が揃っています。きりっとした香りのチャイ、タマリンドのシロップを加えたティーやビールなどここでしか味わえないものばかり。

いただいたカルダモンティーは紅茶にカルダモンを加えたスパイスティー。やはり、上品な香りのカルダモンがしっかりと主張しています。


■独自の哲学が織りなす美味しさ
主人の影山さんは漢方医学を学び、スパイスの教室を開く傍らでカレーを提供しています。
「疲れたときに酸っぱいものを食べると美味しいと感じるでしょう。それと同じで、身体が求めるものに合わせたスパイスの調合で、美味しいと思えるカレーを作っています」
本場インドのレシピをあえて避け、関東平野の気候を考慮したスパイスの配分にしているのだとか。もちろん季節ごとにも変える徹底ぶりで、私がいただいた時は秋仕様のブレンドでした。

ご主人のお話を聴いていると、スパイスに対して真摯に向き合っていることがよくわかります。ひとたびスパイスのことを語り始めると、もう止められません。しかし長年の経験が作り上げた哲学は聞き入ってしまうほど魅力的。


そんな個性的なお店ですが、お昼には満席になることもあるそう。どうやら独自の哲学は受け入れられつつあるのかもしれませんね。

2013年10月14日月曜日

来月からハーブ農園で働きます

ご縁があって11月から静岡の農業法人で働くことになりました。ハーブ専門の所で仕事も農作業が中心になるのですが、そこは商品開発やネットの活用も積極的に行おうとしているようで、行く行くは私も担当できるようになれたらと思っています。

ハーブの魅力にとりつかれて5年近く。勉強を重ねていくうちに仕事にしたいという気持ちが芽生え、それがようやく叶いそうです。

これからは生産者からの立場としてもハーブの魅力を発信していきたいと思いますので、これからもどうぞよろしくお願いいます。

2013年10月6日日曜日

じゃがいもの磯辺揚げ

今日はじゃがいもを磯辺揚げにしました。

じゃがいもをおろして揚げるだけなのですが、外はかりっと、中はもっちりとしていて意外な食べ応えがあります。元々は精進料理の大家が考案したレシピで、なんでも野菜料理のコンテストで「蒲焼きもどき」として出したら優勝したのだとか。オリジナルはもうちょっと上品に仕上げるのですが、ご飯に合う甘辛のおかずにアレンジしました。

ポテトチップスやフライドポテトとはまた違う食感があります。下ごしらえ次第で様変わりするのが面白いですね。


$ハーブと野菜が好きです。
【じゃがいもの磯辺揚げ(2人分)】
・材料
じゃがいも…大1個
海苔…1枚
揚げ油…適量
たれ
 醤油…小さじ2
 砂糖…小さじ2

・作り方
1. たれの材料はボウルに入れてよく混ぜる。じゃがいもは皮をむいてすりおろし、水気を軽く切る。海苔は好みの大きさに切る。
2. 海苔の上におろしたじゃがいもを乗せる。揚げ油を160度程度に熱したら、からりとするまで揚げる。熱いうちにたれを絡める。

2013年9月19日木曜日

今年も梅干しが仕上がりました

$ハーブと野菜が好きです。
梅干しが仕上がりました。

今年は梅の仕入れが終わる直前だったこともあって、皮が柔らかく仕上がっています。大切に扱わないとあっさりと破れるくらいです。(土用干しでいくつか破いてしまいました)


去年の梅干しはようやく塩が丸くなってきて食べられるようになりました。塩をしっかりと効かせた、昔ながらの梅干しです。
しかし、まだ2個しかいただいていません。むしろ店で買ってしまっていて、何のために作ったのかと突っ込まれそうですが…
なんだか、もったいなくて食べられないんです。2キロ仕込んだのですが、1日に1個食べていると3ヶ月くらいで底をつく、そのくらいしかありません。何よりあれだけ苦労して作り上げたものなのに、食べると一瞬でなくなってしまう…そんな花火のような儚さを思うとなかなか手が出せません。
いっそのこと、10年20年と置いておいて、うちの家宝にしようかな?

2013年9月3日火曜日

埼玉 薬香草園に行ってきました

埼玉県飯能市の薬香草園に行ってきました。ここは生活の木が運営するハーブガーデン。ハーブ園の見学はもちろんのこと、レストランやショップ、資料館も充実しており、見ごたえがあります。

ミント畑
$今日の夕飯、何にしよう?


ドライハーブはうちにも山のようにあるのですが育っているところはなかなか見る機会がありません。都心に住んでいて、ベランダのプランターだとスペースが限られてしまいますから。風が吹くとどこからともなく香ってきて気分が良くなります。

エキナセアとバジルの花
$今日の夕飯、何にしよう?
$今日の夕飯、何にしよう?


まして花が咲いているところは尚更。花も可憐で香り高くて、しかもおいしいものもあるのですが、足が速いそうでなかなか出回らないのだとか。積極的に料理に取り入れているレストランもあるそうですが、どうやって入手しているのでしょうね。農家と直接契約かな?

ボダイジュ(リンデン) 立派な木でした
$今日の夕飯、何にしよう?

青い葉が個性的な美しさのミモザ
$今日の夕飯、何にしよう?


観光というよりは、どことなく化学や薬学の雰囲気を漂わせていました。先の資料室もそうですが、水蒸気蒸留の装置が展示されていたり、白衣のスタッフさんが何かを作っている様子はさながら実験のよう。理科好きならぜひ足を運んでみては。

ここまでくると名前が思い出せない
$今日の夕飯、何にしよう?
$今日の夕飯、何にしよう?

何かがいる…?

2013年8月7日水曜日

ユーカリの精油

アロマテラピーで使用する精油、いわゆるエッセンシャルオイルは、アロマランプなどで香りを楽しむ使い方が一般的ですが、それだけではありません。抗菌、抗ダニ作用に優れているものは掃除の時にその真価を発揮します。


ユーカリの精油は、抗菌、抗ダニ作用に優れているとされる精油の一つ。森林浴をしているかのような清涼感あふれる香りが特徴ですが、原産地のオーストラリアでは感染症の予防に使われたという言い伝えがあります。

例えばモップに精油を1滴垂らして床を拭くことで、ホコリを取り除くだけでなくダニの繁殖を抑えると言われています。
アルコールで薄めてルームスプレーとして使い、空気を浄化させる、生ゴミに精油を垂らしてにおいを防ぐなんて使い方もあります。

話は変わりますが梅雨のジメジメした頃、日経新聞で「洗濯物の嫌なにおいを防ぐには」という記事があり、その中で洗濯の時にラベンダーの精油を1滴垂らす方法が紹介されていました。ラベンダーは抗菌作用を持っており、においの元となる雑菌の繁殖を防ぐことができるためです。
それならばとユーカリの精油でも試してみました。狙いどおり部屋干しをしても、においが出ることなく乾きました。梅雨時、秋雨の頃にオススメです。


減りは他の精油と比べると遅いのですが、とりあえず小瓶を1本用意しておけば安心。そんな精油もあるのでした。

2013年7月26日金曜日

まぐろの血合いの竜田揚げ

休日の朝は近所の魚市場に行くのが日課になっています。
豊富な種類の魚介類を見て回るのは楽しいものですが、たまに、いかのゲソや魚のあらなどが驚くような安値で売られていることがあります。こんな掘り出し物を見つけだすのも、魚市場ならではの楽しさです。

今回はまぐろの血合いが売られていました。パックに詰めたものが200円。食べ方は火を通すのなら何でも大丈夫なのだとか。
さっそくステーキのようにしてみました。血合いと聞くと生臭いイメージがあるかもしれませんが、鮮度の良かったのか臭みがなく、むしろまぐろの力強い美味しさがしっかりと感じられます。

次は竜田揚げにしました。いつも使う鶏肉とはまた違う力強さを備えているので、しょうがと、ほんの少しのカレー粉を効かせました。

$今日の夕飯、何にしよう?

【まぐろの血合いの竜田揚げ(2人分)】
・材料
まぐろの血合い…200g程度
下味
 しょう油…大さじ1 1/2
 酒…大さじ1
 カレー粉…小さじ1/2
 しょうがの絞り汁…1かけ分
片栗粉…適量
揚げ油…適量

・作り方
1. まぐろの血合いは一口大に切る。ボウルにまぐろ、下味の調味料を加えたらよくもみ込み、10分程度そのまま置く。
2. 1の水気を取り、表面に片栗粉をまぶす。鍋に揚げ油を入れて火にかけ、160度になればまぐろを入れ、表面がかりっとするまで揚げる。

2013年7月18日木曜日

さくらんぼのキルシュ漬け・ブランデー漬け

$今日の夕飯、何にしよう?
友人から箱いっぱいの佐藤錦をもらいました。野菜のお福分けのお返しなのですが、まさかタマネギとじゃがいもがさくらんぼになって返ってくるとは…倍返しでは済まないくらいで、ありがたいものです。

さくらんぼは日が経つにつれて急速に甘さが失われていくため、収穫して2~3日が日持ちの目安と聞いたことがあります。そのうえスーパーなどの店頭に並ぶものは、流通の過程でどうしても収穫して1日は経つので、今日明日のうちにいただいてしまうのが理想です。しかし食べきれないほどの量があるならリキュール漬けにして、美味しさを保つのも一つの手です。


今回はさくらんぼのキルシュ漬けを作りました。

キルシュとは別名キルシュワッサーとも呼び、さくらんぼを発酵して作られたブランデーです。ドイツでよく生産され、香りが良いことからお菓子の風味付けに使われます。
さくらんぼに、さくらんぼのお酒を合わせるというのはなんとも贅沢なものだと思います。どんな出来になるのでしょうね。相乗効果でもっと豊かな香りになるのでしょうか。

キルシュは製菓用の小瓶で売られていることがほとんどです。こちらはかなり割高なので、できればリットル単位のものを求めるのが理想ですが、なかなか見つからないのでブランデーで代用しても構いません。



$今日の夕飯、何にしよう?
【さくらんぼのキルシュ漬け、ブランデー漬け(作りやすい分量)】
・材料
さくらんぼ…500g
グラニュー糖(または氷砂糖)…100g
キルシュ(またはブランデー)…500cc程度
・作り方
1. 保存用の瓶は煮沸消毒をして冷ましておく。さくらんぼはへたをつけたまま洗い、キッチンペーパーで水気をよく拭き取る。
2. 瓶にさくらんぼ、グラニュー糖を入れ、さくらんぼがかぶるくらいのキルシュを加える。
3. 冷暗所に3ヶ月以上保存する。


漬かりあがったさくらんぼは製菓材料としてよく使用されるようです。お酒が入っているので少し大人の仕上がりになるのでしょうね。漬けあがりはちょうど冬、甘いお菓子が恋しくなる季節です。さて、どう使いこなすか。
ガトーショコラのような甘いお菓子に添えても良さそうですし、ミルクティーに合わせても体が暖まりそう。チーズケーキのアクセントにもいけるかも?
時間が作る料理には待つ楽しさもあります。

2013年7月13日土曜日

ゴーヤと沖縄の智恵

$今日の夕飯、何にしよう?
緑のカーテンとしても親しまれているゴーヤ。自分で育ててみると、ゴーヤがいかに大量の水を必要としているのかがわかり驚きます。日々、朝夕の水やりを怠ると土があっという間にからからに乾き、ゴーヤは途端に元気を失ってしまいます。こうしてたっぷりの水を吸収して育ったゴーヤはまさに「水のタンク」と呼ぶにふさわしい野菜です。

そんな水のタンクを、そのまま水代わりにいただく料理が沖縄の郷土料理、「ゴーヤーしぼれー」です。ゴーヤを下ろし金ですりおろし、その絞り汁にはちみつなどで甘みを加えたものです。外で大量の汗を流した後などに水の代わりにいただくことで、喉を潤す使い方もあるのだとか。確かに冷たい水ばかりでは胃に負担がかかりますが、ゴーヤしぼれーは身体に優しく沁み入ってきます。

沖縄では厳しい夏を乗り越えるために欠かせない野菜として親しまれ、前述のゴーヤーしぼれーからちゃんぷるーを始め、形をさまざまに変えて日々の食卓に供されてきました。後の研究でゴーヤからモモルデシンという成分が発見され、胃腸を整え、食欲を増進する働きを持つことが実証されました。

先人は科学の解明を待たずして、経験からゴーヤの効能に気づいていたのでしょう。その智恵に感服するばかりです。

2013年7月6日土曜日

ていねいに作るジャーマンポテト

$今日の夕飯、何にしよう?
畑仕事を手伝ったらジャガイモを大量にいただきました。「遠慮なく」という言葉に甘えて持てるだけ持ち帰りましたが、リュックにショルダーバッグに手提げかばんにいっぱいのジャガイモを抱えて電車で帰るのは相当な重労働でした。もしかしたら収穫の時より大変だったかも。


今回はジャガイモ料理の王道、ジャーマンポテトを作りました。
「ただジャガイモを薄く切って炒めただけ」と思っていたのですが、どうやら本場ドイツではもっと手の込んだ料理であるらしいです。
ポイントは、ジャガイモを茹でたら冷蔵庫に一晩置くことと、10分近く気長に火にかけること。余分な水分を飛ばしたうえでじっくりと火を通します。うまみを凝縮させ、表面をぱりっと仕上げるのが目指すところ。

何てことのない料理でも、ていねいに作ると思いがけない美味しさに驚きます。

$今日の夕飯、何にしよう?
【ジャーマンポテト(2人分)】
・材料
ジャガイモ(メークインが作りやすい)…中2個
サラダ油…適量
塩、こしょう…適量

・作り方
1. よく洗ったジャガイモは皮付きのまま鍋に入れ、かぶるくらいの水を入れて火にかける。沸騰したら弱火にし、中まで火が通るまで15分程度煮る。煮上がったらお湯から上げてそのままあら熱を取る。
2. 冷蔵庫にジャガイモを皮付きのまま入れ、一晩置く。
3. ジャガイモの皮をとり、5mm程度の薄切りにする。
4. フライパンにサラダ油をやや多めに入れて弱めの中火にかけ、ジャガイモを重ならないように並べ入れる。そのまま触らずに5分~7分程度じっくりと火を通し、表面がぱりっとなれば裏返して同様に焼く。


塩とこしょうをしっかり利かせるとビールのお供にぴったり。チーズやローズマリーをプラスしてもまた違った美味しさです。

2013年6月24日月曜日

モロヘイヤのインド風炒め

夏場が旬のモロヘイヤ。他の葉物とは一線を画したパワフルさがあるうえに、ねばねば成分が胃腸に優しいという、まさに暑い夏を乗り切るためのスタミナ野菜です。

モロヘイヤはさっとゆがいて包丁でたたき、粘り気を出す調理方法がよく知られていますが、炒め物にしてもまた美味しいもの。しかも手軽に量をいただくことができます。今回はインド風の炒め物にしました。

インド風…といってもターメリックを加えるだけなんです。どうやら野菜炒めにターメリックと塩を使うのがあちらの流儀のようです。ターメリックって色づけには良いのですが、香りや味には特徴がないので、なぜ炒め物に?といつも思ってしまいます。

$今日の夕飯、何にしよう?
【モロヘイヤのインド風炒め(2人分)】
・材料
モロヘイヤ…1袋
にんにく…1片
サラダ油…大さじ1
ターメリック…小さじ1/2
レッドペッパー…小さじ1/2(好みで加減する)
塩…1つまみ(好みで加減する)

・作り方
1. モロヘイヤは葉だけを残す。ニンニクは薄くスライスする。
2. フライパンにサラダ油、にんにくを入れて中火にかける。にんにくの香りがでたらモロヘイヤを加えて炒める。
3. しんなりしてきたらターメリック、レッドペッパーを加えて更に炒め、全体にスパイスがなじんだら塩を加えて仕上げる。

2013年6月19日水曜日

新玉ねぎのヴルーテ

思いもかけず手に入った大量の新玉ねぎ。さてどう使いきるか。

カレー用の炒め玉ねぎが真っ先に思い浮かびますが、これを新玉ねぎで作ろうとすると水分が多すぎて、どんなに時間をかけても色がつかないのが難点。一度試したことがありますが、暑くなるこの時期に延々と火の前に立つ羽目になって、さすがに心が折れて中途半端なものに仕上がってしまいました。

今回は炒め玉ねぎと似て非なるもの、「ヴルーテ」を作りました。

ヴルーテとは『あなたのために 命をささえるスープ』(辰巳芳子著)で取り上げられた調理方法で、火を通した玉ねぎにブイヨンを加えて煮詰めるというもの。水分の多い新玉ねぎでもペースト状になります。むしろ新玉ねぎならではの調理法と言えるでしょう。
先の本ではヴルーテをベースに様々なスープを作り上げていました。玉ねぎの甘みやうま味が凝縮されているのでスープの味付けはもちろん、お湯を加えるだけでも美味しいスープになります。大量に手に入ったときに作り置いて冷凍保存しておくと重宝します。


$今日の夕飯、何にしよう?
【玉ねぎのヴルーテ(できあがり約1カップ)】
・材料
玉ねぎ…中5個(約1kg)
オリーブ油…1/2カップ弱
チキンスープ…400cc
ローリエ…5枚程度
塩…小さじ1

・作り方
1. 玉ねぎはみじん切りにする。鍋にサラダ油を熱し、みじん切りにした玉ねぎと塩を加えて全体に油をなじませる。
2. 鍋に蓋をし、弱めの中火で玉ねぎが透き通ってくるまで蒸し炒めにする。
3. チキンスープ、ローリエを加え、ペースト状になるまで煮詰める。

もともと鍋に山盛りあった真っ白い玉ねぎでしたが、1時間近く煮詰めてお椀程度のかさまで減り、黄金色に仕上がりました。


$今日の夕飯、何にしよう?
スープにするには、小さじ1~2杯程度とお湯を加え、好みで塩を加減するだけでOK。とても滋味深いオニオンスープのできあがりです。

2013年6月11日火曜日

白子町の新たまねぎ「ながいき玉葱」

$今日の夕飯、何にしよう?
ごろごろと大小可愛らしい姿の新タマネギ。これは千葉の白子町で収穫してきたものです。

千葉県白子町は、九十九里にほど近いところにある小さな町。タマネギが盛んに生産されており、出荷の最盛期になる晩春を迎えると、町じゅうで新タマネギが販売されるのを見かけるようになります。さながら町おこしのよう。コンビニにまでタマネギが売られているのには少しびっくりしましたけど…。


白子町で生産されるタマネギは「ながいき玉葱」と名付けられています。品種は「ソニック」。一般的なタマネギと比べて辛みが穏やかで、とても甘みが強いのが特徴。生でも水にさらす必要もありません。

収穫のときに驚いたのは、虫に食われて穴だらけのタマネギを見かけたことでした。本来、タマネギの辛みは外敵から身を守る役割があるはずなのに、虫が好んで食べるというのは、考えてみると不思議なこと。よほど辛みが少ないということなのでしょう。


食べ方は、やはりスライスしてサラダで食べるのが一番。何しろ生のままかぶりついても平気なくらいですから、新物のフレッシュさを存分に味わいましょう。かつおぶしを散らして醤油をかける定番がいいですね。
じっくり火を通しても甘みと柔らかさが引き出され、また違う楽しみが味わえます。輪切りをフライにするとカリッとした衣と中の柔らかさの対比がたまらない一品になります。

2013年5月25日土曜日

イタリアンレッド

トマトは品種改良がほんとうに盛んに行われていて、特にミニトマトは競争のように甘さが追求されていますが、その一方で加熱用のものは数が少ない気がします。メジャーなところではシシリアンルージュくらいしか思いつきませんでした。
イタリアンレッドは貴重な加熱用トマトの一つ。生で食べてもジューシーで充分いけるのですが、加熱すると凝縮されたうま味が楽しめます。写真は用意できなかったのですが(食べてしまった)、縦に長い形をしていて、トマトにしては珍しいです。よくよく考えるとシシリアンルージュもそうですし、面長なのは加熱用トマトの特徴なのでしょうか。


今回はトマトを使った肉じゃがを作りました。いつものように醤油をしっかりと効かせた濃厚なものではなく、薄口醤油とトマトの酸味でさっぱりと仕上げました。


$今日の夕飯、何にしよう?
【イタリアンレッドの肉じゃが(4人分)】
・材料
イタリアンレッド…3個(約200g)
新じゃがいも…中4個(約300g)
新たまねぎ…大1個(約300g)
豚薄切り…100g
サラダ油…大さじ1
水…2カップ
酒…大さじ1
砂糖…大さじ1 1/2
みりん…大さじ1 1/2
薄口醤油…大さじ1 1/2

・作り方
1. イタリアンレッドはへたを取り、たて2つに切る。新じゃがいもは半分に切る。新たまねぎはくし型切りにする。豚薄切りは一口大に切る。
2. 鍋にサラダ油を入れて熱し、新じゃがいもを炒める。じゃがいもの表面が透き通るほど火が通ったら、たまねぎ、豚薄切りを入れる。
3. たまねぎ、豚薄切りに軽く火が通れば水、酒、イタリアンレッド加える。沸騰したらアクを取り除き、砂糖とみりんを入れて落とし蓋をして中火で15分程度煮る。
4.薄口醤油を加え、さらに10分程度煮る。

2013年5月19日日曜日

セントジョーンズワートオイルを作りましょう

今回はセントジョーンズワートの浸出油を作ります。

セントジョーンズワートオイル(ハイペリカム油)は筋肉の痛み、こりを和らげると言われ、打撲や筋肉痛、肩こりなどの症状がひどい患部に直接塗ります。


特にセントジョーンズワートオイルとカレンデュラオイルとの組み合わせは「ハイパーカルオイル」と呼ばれます。炎症を鎮めるセントジョーンズワートオイルと、傷口を修復するカレンデュラオイルとを合わせることで、さまざまな肌のトラブルに効果のあるオイルとして使われてきました。

【セントジョーンズワート油(100cc弱)】
・材料
セントジョーンズワート…10g
好みのキャリアオイル…100cc

・作り方
材料を全て瓶に入れ、日のあたる場所に2週間置く。1日に1~2回、瓶をよく振る。


今は少し緑がかった黄色ですが、上手に作ると赤く染まります。これはセントジョーンズワートに含まれるヒペリシンという色素によるものですが、茎そのものは緑っぽく「どこに赤が?」といつも不思議に感じます。



カレンデュラオイルの作り方はこちら

2013年5月17日金曜日

かつおのあら煮

かつおが今まさに旬まっ盛り。旬は春と秋の2回ありますが、春の初がつおは秋の戻りがつおと比べて脂身が少なく、あっさりとしているのが特徴です。たたきだけでなく刺身にしても食べやすく仕上がります。

さて、この時期になるとスーパーで節(ふし)をよく見かけるのですが、骨や血合いなどの「あら」も目立たないところに置いてあります。あらはとても安く、この前なんかパックいっぱいのあらが100円で手に入りました。それでいて身の部分以上にうまみが濃く、さっぱりした初がつおの中でも力強さが備わっています。安いしうまみも強く、なかなか優秀な食材です。

食べ方は、しょうがなどの薬味を利かせながら煮るのがポピュラーです。缶詰のように、ご飯が進むようなしっかりした味付けにすると長持ちし、お弁当のおかずにもぴったりです。醤油で煮つけるのも良いですが、お酢を加えたり、カレー味に仕上げてもおもしろいかもしれませんね。

今回は醤油で甘辛く煮ました。下ごしらえで、あら特有の臭みをしっかりと取るようにします。濃いめの甘辛味に仕立て、ご飯をしっかりと食べる、正統派和食です。


$今日の夕飯、何にしよう?
【かつおのあら煮(4人分)】
・材料
かつおのあら…500g
しょうが…2かけ
塩…小さじ1
水、酒…各1カップ
砂糖…大さじ6
醤油…大さじ3

・作り方
1. かつおのあらはぶつ切りにし、塩をまぶして1時間ほど置く。あらをお湯の中に1分程度くぐらせ、水でよく洗い、血のかたまりなどを取り除く。しょうがはすりおろす。
2. 鍋にかつお、しょうが、水、酒を加えて強火にかける。煮立てばアクを取り除き、中火に落として砂糖、醤油を加え、落とし蓋をして煮汁が半分以下になるまで15分煮る。
3. 落とし蓋を外し、煮汁が少なくなったら火を強め、煮汁がほとんどなくなるまで煮詰める。

2013年5月14日火曜日

新しい食べ方となるか?つけスパゲティ

「つけスパゲティ」をご存じですか?

つけ麺のスパゲティバージョンです。今までなかったのが不思議ですが、洋のソースのつけ麺という組み合わせは意外と見かけないもの。さまざまな付け合わせを用意してソースを自分好みにできるのも良いですね。

つけだれは自由に試してみてOKだと思うのですが、スパゲティはつるつるしているので、たれにとろみがあれば尚良いのではないでしょうか。


というわけで私もさっそく挑戦です。茹でたてのスパゲティとフレッシュハーブを合わせてみました。
できればスパゲティが熱々のうちに卓上で混ぜたいもの。湯気とともに立ちこめるハーブの香りが楽しい一品になりました。

本来ならスパゲティを茹でてから冷水で締めた方がダマダマにならず良いのですが、調理過程を楽しむために、あえて熱々で供することにしました。


$今日の夕飯、何にしよう?
【ハーブ薫るつけスパゲティ(4人分)】
・材料
スパゲティ…200g
ハーブ(バジル、ルッコラ、イタリアンパセリ、セージなど)…計 約30g
オリーブ油…大さじ2
付け合わせ
 粉チーズ、ジェノベーゼソース…各適量

・作り方
1.ハーブはよく洗い、水気をしっかり拭き取り細かく切る。器、ミートソースは温めておく。
2.鍋にたっぷりの水を沸かし塩、サラダ油各適量(分量外)を入れ、スパゲティを表示時間だけ茹でる。
3.スパゲティが茹であがったらざるにあげて水気を切り、器に盛る。ハーブを上から散らしてよく混ぜたら、次いでオリーブ油も加えて混ぜる。
4.パスタをミートソースにからめていただく。好みで粉チーズ、ジェノベーゼソースを加える。


つけスパゲティ モニター企画に協力しました。
つけスパゲティの料理レシピ
つけスパゲティの料理レシピ

2013年5月6日月曜日

にんじんの葉のかき揚げ

葉付きにんじんを久しぶりに手に入れました。

少し前にもこのブログで書きましたが、にんじんの葉は滋味に溢れるほろ苦さと、根と違う栄養価が特徴。
ビタミンB2、C、カルシウムといった成分を豊富に含むデトックス野菜です。

なかなかお目にかかれない野菜ですが、山菜と同じ感覚で使えば大丈夫です。
今回はかき揚げにしました。油で揚げることで独特の苦みが和らぎ、食べやすくなります。


$今日の夕飯、何にしよう?
【にんじんの葉のかき揚げ(4人分)】
・材料
にんじんの葉…3本分(約90g)
小麦粉…20g
卵…S1個
揚げ油…適量

・作り方
1.にんじんの葉はよく洗い、水気を拭いて細切りにする。
2.1に小麦粉をざるでふるいながらまぶし、全体にかかれば、溶いた卵を加えて混ぜる。
3.鍋に揚げ油を熱し、160度程度になったら2をスプーンですくい、そっと入れる。からっと揚がれば取り出し、塩をかけていただく。


根に近い茎の部分は堅いので細かくした方がよいでしょう。

葉付きにんじんの根のほうは通常のにんじんと比べて小振りですが、柔らかいので生のままサラダにしたり、ピクルス漬けにするのも楽しいものです。

2013年5月4日土曜日

本の紹介『秘伝! 相撲部屋ちゃんこレシピ』


幼い頃から「お相撲さんは毎日ちゃんこ鍋を食べているんだよ」と聞かされてきましたが、育った田舎町には相撲部屋どころかちゃんこ鍋店すらなく、実物を見ることが全くありませんでした。
寄せ鍋の作り方すらよくわからない少年が断片的な噂話を聞くにつれて、ちゃんこ鍋への妄想が広がる一方。ちゃんこ鍋という食べ物は、家庭で食べる水炊きや寄せ鍋とは別もの、きっと毎日食べても飽きないくらい美味しいものに違いない。それぞれの相撲部屋には脈々と受け継がれた秘伝の鍋レシピがあって…と、なまじ目にしたことがないだけに、良い歳してしょうもない妄想がとめどもなく暴走していたもので、この本を見たときは飛びつきました。

しかし…


まず、注意しておかないといけないのは、この本の題名通りのレシピ集と期待して買うと肩すかしを食らいます。
何しろ調味料の分量はほとんどが「適量」ですし、1つ目のレシピで「お相撲さんの分量は参考になりません」と自ら但し書きをしているくらいです。「レシピ集じゃないじゃないか!」とツッコミたくなりますので気をおおらかに持ちましょう。

そして、紹介されている鍋は、ぶっちゃけると大部分がごく普通の鍋です。いかわたを使った煮食いと呼ばれる食べ方、イタリアンに仕立てたトマト鍋と変わり種はあるものの、オーソドックスな塩味、味噌味、醤油味ばかりです。

「ちゃんこ鍋は毎日食べても飽きないくらい絶品、何か秘伝があるに違いない」という妄想は跡形もなく崩れてしまいました。

まあしかし…おそらく、これがちゃんこ鍋の現実なのかもしれません。何しろ「関取を引退して初めて味わって食べるようになった」とある親方は言いますから、変に趣向を凝らしても意味はないのでしょう。
では、毎日食べられる秘伝は果たして何か。


作り方をじっくり読み解いていると、豪快な作り方とは裏腹に料理のポイントとなる部分は外しておらず、意外にも繊細なところは繊細です。アクはていねいにすくい取る、葉物は最後に、だしは海のものと山のものとを合わせて。
「胃に収まればそれで良し」というわけでもなさそうです。

そして、入門したての頃は「稽古はいいから食べろ」と言われ続けたほど華奢だったという、のちの横綱白鵬関、なじみのお店から肉の切れ端や腐りかけの魚を安く譲り受けて食費を節約した古き良き時代、ちゃんこ鍋の素晴らしさをこうこうと語る貴乃花親方。ちゃんこ鍋にまつわる様々なエピソードがこの本につづられています。もしかしたら一冊だけでは収めきれなかったのかもとすら思えます。

この本のタイトルにかかる「秘伝」のゆえんは、積年の歴史や想いの上にある「何か」に違いありません。きっと。ごくふつうの家庭がちゃんこ鍋を作ったところで、それはただの鍋で終わってしまう。つまり、「秘伝」を知りたければ、ちゃんこ鍋屋か相撲部屋に行くしかない、と本書を読み終えてわかり、幼い頃からの妄想は再び広がるのでした。

2013年4月26日金曜日

本の紹介『ボタニカルズ式 ハーブティー Perfect Book』

ハーブティーが好きな知人にそのきっかけを尋ねたところ、友人に某ブランドのティーバッグをプレゼントされたのが始まりなのだそう。これが知人の口に合い、「ハーブティーはこんなにおいしいものだったのか!」と感激して以来、色々な企業のティーを試すようになり、今や知人は自分でブレンドするまでに至りました。

しかし、もしプレゼントのティーが知人の口に合わなければ、おそらくそれ以降ハーブティーを愛用することはなくなってしまっていたのでは。子供がコーヒーやビールの泡を初めて口にしたとき、あまりの苦さが記憶に焼き付いて離れず十年以上も経ってようやく飲めるようになった、とはよく聞きますが、これは他の食べ物や飲み物もまた同じ。
ハーブティーの「最初のひと口」で以降のハーバルライフが始まるか否かが決まる、とは大げさかもしれませんが、縁を作るものと思うと味というものは重要だと思うのです。

しかしハーブティーを紹介する本は、それぞれのハーブの効能を解説するものがほとんどなのが現状です。ブレンドのレシピも効能を第一に考慮されている一方で、どの本もどうして味への言及は無いのだろうと疑問を抱いていました。

どれだけ薬効を謳っているとはいえ「ティー」なのですから、長く愛用するには美味しいものがいいに決まっています。


その点で『ボタニカルズ式 ハーブティー Perfect Book(河出書房新社)』はハーブの「美味しい」ブレンド作りに焦点をあてた珍しい本。個々のハーブの味を「甘味」「酸味」「渋み」「苦味」「うま味」の5種類で分析し、チャート形式でまとめています。

もともとこの本を監修したボタニカルズ(現:エンハーブ)は美味しいハーブティーで名の知れたブランドです。7種類近くのハーブを複雑な配分で混ぜたブレンドティーは、効能だけではなく美味しさも追求されており、効能と美味しさとのバランスのとれた印象があります。

この本では個々のハーブの分析だけでなく、ブレンドのテクニックもあれば、「リラックス」「美容」といった大まかなカテゴリでハーブを分類した一覧もあります。扱うハーブも65種類と充分すぎるほど。お店のブレンドティーもいいけれど、自分で好みのハーブをブレンドして楽しみたいという中級者へのステップアップにはオススメの一冊です。


しかし惜しいのは、ブレンドのレシピがこれまた効能を重視していること。せっかく単体のハーブではチャート形式で細やかに味を分析しているというのに、ブレンドとなると味にはほとんど触れられていないのは少し残念です。チャートをブレンドにどう活かすのか、実例を見たかったのですが…まあしかし、ハーブティーは結局、効能を中心にブレンドしておけば間違いない、ということなのかもしれません?

2013年4月21日日曜日

フレッシュハーブを使いこなそう!その2 ハーブの世界へようこそ

$今日の夕飯、何にしよう?
ルッコラの花が咲きました。春は植物がぐんぐん生長する季節。うちの寄せ植えハーブも日に日に大きくなっています。


ハーブを使った料理はフランスやイタリアなどのヨーロッパ圏、タイやインドネシアの東南アジア圏でよく見られます。向こうでは香りもまた美味しさの要素の一つとみなされているのかもしれません。

振り返って和食で香りを活かす調理法を考えると、ほのかに青みがする山菜の料理や香ばしい焼き魚のように、素材の香りそのものを引き立てるようなものが多く、香りを合わせる調理法はなかなか出てきません。
フレッシュハーブがいまひとつ家庭の食卓に活かしきれていないのは、その香りは和食とは異文化なもので、持て余し気味だからなのかも、と思ったことがあります。


ミュゼダグリの勉強会にお邪魔したとき、ハーブを使いこなすにはどうするのが近道ですかと尋ねたところ、こんな返事がかえってきました。
「とにかく使ってみて、ハーブのカオスを楽しむこと」

火を通したり、油で香りを移したり、時には生でかじったりして、どう料理に使うか、どの食材に合わせるか想像を膨らませる。実験を重ね、試行錯誤を繰り返してみよう…そんなメッセージを伝えたかったのかもしれません。

とはいうものの、何にせよセオリーというか定石のようなものがあり、それを押さえるのが上達の近道でもあると思います。
次回からそれぞれのハーブの個性から、ハーブの下処理などの扱い方を見ていきましょう。

2013年4月6日土曜日

フレッシュハーブを使いこなそう!その1 ハーブのアソートサラダ

$今日の夕飯、何にしよう?

日本メディカルハーブ協会(JAMHA)のハーバルセラピストのカリキュラムではドライハーブの扱いを主に学びますが、フレッシュハーブ(生ハーブ)については触れた覚えがありません。どちらかというと料理のカテゴリーに入るからなのかもしれません。

しかしフレッシュハーブはドライと比べて香りの高さが断然違います。
「青リンゴの香り」と例えられるカモミールも、ドライのティーではその香りをあまり感じません。乾燥する過程で香りが抜けてしまうのでしょう。
もし香り高いフレッシュハーブを日々の料理に取り入れれば、もっと自然に医食同源ができるのかも…最近そんな思いを持つようになりました。


最近ではフレッシュハーブもだいぶメジャーになり、近所のスーパーでも(隅のほうですが)置かれるようになってきました。
香りの高さが仇となって敬遠されがちなフレッシュハーブですが、サラダのように気軽に扱うことのできる品種もあります。バジル、ルッコラ、イタリアンパセリ、チャービルがその代表格でしょうか。これらのハーブはそのまま食べても大丈夫なほど風味が優しく、自由にアレンジすることができます。

持て余してしまったら混ぜてサラダにしましょう。


$今日の夕飯、何にしよう?
【いろいろハーブのアソートサラダ】
・材料
フレッシュハーブ(バジル、イタリアンパセリ、ルッコラなど)…適量
レタス…適量
ひよこ豆(クルトン、チーズ、ハムなどでも良い)…適量
ドレッシング
 レモン汁…適量
 塩、こしょう…適量
 オリーブオイル…適量
・作り方
1.水を張ったボウルにフレッシュハーブ、レタスを入れて汚れを取り、水気を乾いたふきんで取る。(ただしバジルは綺麗なら洗わないで使用するか、ぬれぶきんでさっと拭く)ハーブの堅い茎は取り除き、葉を食べやすい大きさにちぎる。
2.ドレッシングの材料を合わせる。
3.皿に1のフレッシュハーブ、レタスを敷き、ひよこ豆を散らす。2のドレッシングをかける。


今回からしばらくフレッシュハーブの活かし方を連載記事としてまとめたいと思います。

2013年4月1日月曜日

キッシュを焼く

$今日の夕飯、何にしよう?
友人が転職に成功。そのお祝いにほうれん草のキッシュを焼きました。

最初はパイシートで作るつもりでしたが、友人が「太った」というもので急遽、油分の少ないパン生地に変えました。
もちろん生クリームは使わず豆乳で代用してヘルシーに仕上げています。
(まあ実際会ってみたらそれほど体型は変わってませんでしたけどね)


パン生地を作るのは初めてだったのですが、手間がかかるものなのですね。20分近くこね、発酵して整形して、また発酵させてようやく焼けるという。
パンは苦労の割にどうしてあんなに安く買えるのでしょう…

しかし、苦労した甲斐あって「生地がおいしい」と好評でした。よかった。


未経験のデザイナーを志望した友人は、派遣でデスクワークをしながらスクールに通っていたそうで、お金も時間もない中での奮闘でした。
このバイタリティーには脱帽するばかりですが、人生の軌道を大きく変えるにはそれだけのエネルギーが必要ということなのでしょうか。
周りの友人が次々と希望する道を歩み始めた中で、自分はというと少々遅れをとってしまってますが、次は私の番かな?

2013年3月24日日曜日

積年のホワイトデー

$今日の夕飯、何にしよう?

「バレンタインのお返しまだー?」
古い付き合いの女友達から言われ続けてもう何年経ったでしょうか…
返す気がなかったわけではなかったのですが、なんとなく腰が重くて。そうこうしているうちに結構な月日が過ぎてしまいました。

出来合いのチョコも考えたのですが、せっかくお菓子作りも慣れてきたので、手作りのガトーショコラで何倍にもして返してみせる。


初挑戦のお菓子に挑むとき、私は試作に1ヵ月くらいかけています。
一発で気の済む出来になるのでしたらそれに越したことはないのですが、お菓子作りの経験自体がまだ足りないので最初はまず失敗します。それでも失敗の原因を探りながら試行錯誤を繰り返していくうちに、それなりのものができるようになっていきます。
今回は特に扱いの難しいチョコレートですから、メレンゲを潰してしまったり真っ黒にしてしまったりして苦労しました。しかし失敗を重ねる過程で材料への理解が深まり、手際も良くなって、とやっていくうちに他のお菓子にも応用できる経験が身につくような気がします。

で、ようやく満足のいくものに仕上がったのが約束の日の直前のこと。


気に入ってもらえますように。
それと食べ物の不義理はいけません。

2013年3月16日土曜日

コリアンダー

$今日の夕飯、何にしよう?
農産物直売所を覗くのはなかなか楽しいもの。今朝とりたての新鮮な野菜がびっくりするくらい安い値段で手に入ることが多く、ついつい顔を出してしまいます。
このコリアンダーは千葉市の直売所で購入しました。みずみずしくて香りも強く、さすが産直。いいものだと思います。
鮮度が命の香味野菜は良いものをめったに見かけませんが、これも地の利ですね。

今回はコリアンダーを使ってエスニック風のドレッシングに仕立てました。

$今日の夕飯、何にしよう?
【コリアンダードレッシング】
・材料
ベースオイル(作りやすい分量)
 にんにく…3片
 赤唐辛子…15本程度
 たまねぎ…中1個
 ごま油…50cc
コリアンダー…2~3本
ベースオイル…大さじ1
ナンプラー…小さじ1
砂糖…小さじ1/2
レモン汁、塩…少々

・作り方
1.ベースオイルを作る。にんにくは芯を取って薄く切る。たまねぎはみじん切りにする。
フライパンににんにく、赤唐辛子、ごま油を入れて弱火にかけ、にんにくの端が色づくまで炒めたらにんにく、赤唐辛子を取り出し、冷めたらすり鉢で細かくつぶす。
2.同じフライパンでたまねぎを炒め、きつね色になったら1のにんにく、赤唐辛子と混ぜ合わせる。これでベースオイルの完成。
3.コリアンダーはよく洗って水気をふき取り、葉、茎を細かく刻む。根があればよく洗い、みじん切りにして葉と茎に混ぜる。
4.分量のベースオイルにナンプラー、砂糖、レモン汁を加えて混ぜ、塩で味を調えたらコリアンダーと和える。


$今日の夕飯、何にしよう?
赤唐辛子の量は好みですが、辛みが和らぐので多いかなというくらいでちょうど良いと思います。
甘みやら辛味やら塩気やらにコリアンダーの香りが複雑に混ざりあうおいしさ。混沌としたアジアっぽいものを目指しました。
焼いた肉、唐揚げにかけてもいいですし、ご飯にもよく合います。

2013年3月12日火曜日

菜の花

3月ともなれば公園に色とりどりの花が咲きます。この時期の草花は生長が著しく、日々刻々と姿を変える様子は見ていて飽きのこないものです。

ちょうど旬を迎えた菜の花は黄色い花が咲いていないものを選びます。
つぼみの頃合いにいただくのは、なんだか悪い気がしますが、植物にとって花を開くことは相当のエネルギーを要する行為。開花すると堅くなり、持ち味の香りやほろ苦さも失われてしまいます。菜の花の食べごろは、まさに花が咲こうとしているその時なのです。

冬の寒さにじっと耐えた菜の花は、暖かさに誘われて溜めていた栄養素を解放し、大きく育とうとします。この若々しいエネルギーこそが、菜の花のおいしさの正体とも言えるのでしょう。菜の花に限らずたらの芽、ふきのとうも然り。春に旬を迎える野菜は、いずれも伸び盛りをいただくものばかりです。

自然の強い生命力を取り込むつもりで、ありがたくいただきましょう。

2013年3月1日金曜日

目の疲れをほぐす

長時間のデスクワークは思った以上に目を疲労させるものです。その上で心身ともに消耗していると加速的に目は疲れていき、周りにクマができてしまいます。

最近は目元をケアする製品が出るようになりましたが、暖かいタオルを目元に当てるだけでもずいぶん違います。

やり方は、お風呂より少し熱いお湯を洗面器に張り、タオルを浸して絞り、目元にあてます。タオルが冷めたら再び洗面器のお湯に戻し、再び目元に当てます。1度に5分程度が目安ですが、気持ちよければもっと長い時間続けても問題ありません。
洗面器のお湯にラベンダーの精油を1滴垂らすとより効果的です。
仕事のあと、または一日の終わりの入浴時に行うのがおすすめ。目がじんわりと暖かくなっていくと緊張がほぐれるのがわかり、なんとなく「目が生き返ってきた」ような気分になります。

もちろん日頃から目に負担をかけないようにすることも大切。乾燥しないように目薬を差す、仕事以外ではPCやスマホ、ゲームをいじる時間を少なくするなど。
もちろんPCを使わない仕事につくのがベストですけどね。

2013年2月25日月曜日

料理力を高める!料理番組の活かし方

もともとレシピ本は山のようにありましたが、最近ではブログやクックパッドの普及などもあって、誰でもレシピを公開することができるようになりました。特に定番料理なんかは、分量の微妙な違いはあっても無数にレシピが存在していて、おそらく飽和してしまっているのではないでしょうか。
しかし、レシピが溢れかえっている中でも、きょうの料理や3分クッキングなどの料理番組が一向に衰える気配が見られないのはなぜでしょう。

料理番組がなくならないのは、レシピ以外に見るべき所があるからと私は思っています。

番組では食材の分量などのレシピに目を奪われてしまいがちですが、番組のテキストがわざわざ用意されているのですから、レシピは後で確認すれば問題ありません。

むしろ見るべきは講師の動き。料理に限らず、熟練した職人の動きには無駄が一切無く、しかも短い時間の中に豊富な技術が凝縮されています。よくよく考えてみれば、料理番組というのは、教室に行かなくてもプロの動きを気軽に目にすることができる絶好のチャンスなのです。
講師の一挙一動を頭に入れて、自分でもそっくりそのまま真似るつもりで見てみましょう。もちろん番組は録画します。

例えばテーマが煮物とします。下ごしらえの段階からもう調理は始まっています。食材の切り方、大きさはどうか。包丁の使い方にもよく観察します。

煮始めの段階では、食材を入れるタイミングや水の量はどうか。火をつけるタイミングも注目します。

水が沸いてきたら火加減の調節。「中火」「弱火」と指示があっても沸騰の勢いを見たいもの。ボコボコとしているか、ふつふつとしているか。
調味料を入れた際の食材の状態は。煮汁の微妙な色あいも目に焼き付けます。

仕上がり。食材や煮汁がどのような状態になれば「できた」と見るか。時間はおおよその目安にすぎません。

最後の盛りつけも大切です。柔らかい食材を傷つけない箸づかいをよく見て。

ひととおり見終わったらいよいよ実践となります。調理を進めていくうちに、迷いというか「あれはどうだったっけ?」という疑問が出てきます。とりあえず記憶に留めておき、仕上がりを確認します。
うまくいっても、残念ながらいまひとつだったとしても、もう一度番組を確認して、疑問点を晴らしていき、再挑戦。番組を録画して二度三度と見返すことも、よくあります。
この繰り返しで、その料理はようやく自分のものになると私は思っています。そして自分の体で覚えた料理を増やすことで技術が高まり、応用が利くようになっていくのではないでしょうか。

2013年2月17日日曜日

江戸野菜 汐入大根

$今日の夕飯、何にしよう?
この大根、スーパーでよく見かけるものとはちょっと違います。なんだか華奢ですし、上の部分は緑でない。
それもそのはず、これは同じ大根でも、汐入大根と呼ばれる珍しい品種なのです。かつて東京の各地で野菜の栽培が行われていた頃、さかんに収穫されていた江戸野菜の一つです。

その味もまた個性的。皮の部分に辛味が集中しており、その辛さは辛味大根をほうふつとさせるほどなのですが、加熱すると気になりません。身は甘く、しっかりと締まっています。うま味のある葉もぜひ使いたいもの。

現在は築地市場か直売所でしかお目にかかれないようです。やはり扱いが難しいから(作る方も調理する方も)というのもあるのでしょう。
しかし水面下では普及を進める動きも、確かにあります。
ある小学校では教育の一環として汐入大根に限らず江戸野菜を種から育てる教育をしているのだとか。また大学教授や野菜ソムリエなど専門家たちが集まる研究会もあります。(今回手に入ったのはその研究会にお邪魔したから)
いずれ陽の目をみるときが来るのでしょうか。

研究会では、けんちん汁ベースのすいとんやバター醤油炒めとして振舞われ、おいしく仕上がっていました。

$今日の夕飯、何にしよう?
さて、さっそく調理です。今回はシンプルにだしと醤油のみで味付けした「大根と油揚げの炊いたん」にしました。
…が、ちょっと失敗。大根のえぐみが全面に出てしまい、なんとも食べにくい一品になってしまいました。下茹でしたほうが良かったのでしょうか。ふつうの青首大根だと味が決まるのですが…そこは個性的な江戸野菜。やはりそう簡単にはいかないようですね。


今回お邪魔した研究会はこちら。
NPO法人ミュゼダグリ

2013年2月10日日曜日

カレンデュラ軟膏を作りましょう

$今日の夕飯、何にしよう?
今回は肌にやさしいカレンデュラの軟膏を作りましょう。

カレンデュラ(マリーゴールド)は鮮やかな黄色の花びらが特徴ですが、その花びらの色素はカロチノイド、フラボノイドなどの有効成分であり、皮膚の再生や炎症を抑える効果があると言われています。

特にカレンデュラの成分を抽出したカレンデュラオイルとビーワックス(みつろう)とを合わせて作った軟膏は「万能軟膏」と呼ばれ、荒れた肌への塗り薬として用いられてきたのだそう。切り傷やひっかき傷だけでなく、ひびわれ、あかぎれ、湿疹になった部分に塗ると、傷口をふさぎ、回復を早めると言われています。

カレンデュラオイルは市販されていますが、自分で作ることもできます。その際は園芸用のマリーゴールドを使用してはいけません。カレンデュラと品種は似ていますが別物です。ハーブショップやアロマテラピー用品を扱うお店で求めると間違いないでしょう。

$今日の夕飯、何にしよう?
これが自作のカレンデュラオイルです。カレンデュラの黄色がオイルに溶け込み、黄金色になりました。

もうひとつの材料であるビーワックス(みつろう)は、みつばちの巣から抽出したワックスです。オイルと混ぜることで固まり、肌の持ちをよくしてくれます。


$今日の夕飯、何にしよう?
【カレンデュラ軟膏(約40cc)】
・材料
カレンデュラオイル(作りやすい分量)
 カレンデュラ…2g
 好みのキャリアオイル…60cc
カレンデュラオイル…25cc
ビーワックス(みつろう)…5g
ローズウォーター(なければ精製水)…10cc

・作り方
1. カレンデュラオイルを作る。清潔なビンに材料をすべて入れ、2週間置く。途中1日に1回程度、ビンを振る。
2.1をコーヒーフィルターなどで漉す。3ヶ月程度は保存可能。
3. 軟膏にする。分量のカレンデュラオイルとビーワックスを、ビーカーや小鍋などに入れて湯煎にかける。木べらなどで混ぜながら、ビーワックスが完全に溶けるまで温めて湯煎からはずす。
4. 温かいうちに、かき混ぜながらローズウォーター(または精製水)を少しずつ加える。水分と油が分離しないようにしっかり混ぜること。白っぽく、粘りけが出るようになれば清潔な容器に移す。1ヶ月程度で使いきるのが望ましい。


$今日の夕飯、何にしよう?
敏感肌の方は、カレンデュラオイルを肌に数滴たらし、1日置いて炎症などが起きないことを確認してから使用してください。

2013年2月3日日曜日

白菜の漬け物

漬け物を自宅で作ることは、なかなかないのではないでしょうか。出来合いのものを買ってしまいがちですが、思い切って手作りの漬け物に挑戦してみました。
漬ける野菜は、今の時期ちょうどおいしい白菜です。
レシピは『おかずのクッキング 2013年 01月号』のものです。


白菜は水分を大量に含む野菜です。水気を抜き取るために「下漬け」「本漬け」の2つのステップを踏むことが大切です。


$今日の夕飯、何にしよう?
漬ける前にベランダで1日干します。


$今日の夕飯、何にしよう?
まずは白菜の水分を出す下漬け。白菜の4%の塩をして重石をのせます。重石は白菜の重量の2倍で。


$今日の夕飯、何にしよう?
2日下漬けした白菜は、ほどよく水気が抜けて弾力が出てきます。溜まった水を捨てて白菜を絞ります。水が冷たく一苦労ですが我慢です。


$今日の夕飯、何にしよう?
最初の半分くらいのかさになりました。これで下漬けが完了です。


$今日の夕飯、何にしよう?
いよいよ本漬けです。昆布と合わせてうま味を足します。抗菌の効果がある鷹の爪も一緒に入れましょう。
重石は半分にします。


$今日の夕飯、何にしよう?
2、3日すれば文字通り、手塩にかけて作った白菜の漬け物の完成です。とはいえ自然に任せて放っておいたら自然においしくなった…と言った方が正しいのかもしれませんね。


$今日の夕飯、何にしよう?
日々食べ進めていると発酵による味の変化がよくわかります。徐々に複雑なおいしさに変化していくのですが、浅漬けの段階もこれはこれでいいものです。
白菜の水分が抜けて引き出されたうま味や甘みと、そこに昆布のうま味と塩気が混じり合った美味しさは、シンプルですが飽きのこないもの。
漬け物と生野菜のきわのおいしさを楽しめるのも、手作りならではです。

2013年1月8日火曜日

足湯と手浴

1月5日は二十四節気の小寒といい、古来よりもっとも寒さが厳しい時期に入ると言われてきました。

この時期になると足浴(足湯)を楽しむ機会が増えるかと思います。湯を用意するだけで手軽に行える足湯ですが、十分に体を暖めることができ、気分転換にも最適です。休日の寝起きになると、足湯をしながらのんびりお茶をいただいてゆっくり目を覚ます…なんて素敵です。


足湯ほど知られていませんが、手をお湯につける手浴も試してみてはいかがでしょう。

手浴のやり方は足湯とほとんど同じで、湯船につけるのが手か足かの違いだけです。普段のお風呂より少し暖かいくらいのお湯を洗面器に張り、手首までつかるようにします。
手浴は特に腕から肩を暖めてくれます。パソコンを使った後には特におすすめ。肩のこりがほぐれます。


もし手元に精油があればお湯に混ぜても良いでしょう。芳香浴にもなります。
オレンジ、ユズなどのかんきつ系やラベンダーがよく好まれますが、お好きな精油を1滴垂らすだけでも十分です。深呼吸すれば心身ともにリラックスすることでしょう。

ローズ、カモミール、ラベンダーなどのドライハーブがあれば、ハーブティーを作り、湯船に混ぜるのもおすすめです。ハーブの量は大さじ1程度でかまいません。
後片づけが気にならないのでしたら、ローズやラベンダーの花びらを湯船に浮かせると、風情が出てこれも良いものです。


足湯や手浴が終わればしっかりと手足を拭き、冷やさないように手袋や靴下を履きます。せっかく暖めたのにまた冷やしてしまうと元も子もありませんので注意します。