2014年8月16日土曜日

夏のカレー



もう「日本は亜熱帯!」と言い切ってもいいに違いない…

夏真っ盛り。日々の食事の下ごしらえは朝のうちに終わらせるようにしました。ひとまず野菜を切っておいて、だしを引いておけば、後はなんとかなるだろう…
もう、真っ昼間や暑さでクタクタになった夕方に、しっかりと料理する気力が湧かないんですよ。それで特に休みの日はそうめんで軽く済ませてしまうことも度々ありました。しかし食べ物が適当になると夏バテが更に進む悪循環に陥ってしまいます。


数年前の夏、連日のように猛暑日が続いたことがありました。夜も寝苦しく、休みはゴロゴロするばかり。もちろん食べるものも雑になってきたら、明らかに体重が落ち、参ってしまいました。
誰からも「痩せた?」と心配されていたのですが、その中でヨガの先生のアドバイスは
「カレーがいいですよ。食べなさい」

嬉しいアドバイスでしたが、いざやってみようとすると、タマネギを炒めるのが最大のハードルでした。10分近く延々と火の前に立つことになるのです。身体をつくるためにカレーを作っているのに、それで消耗してしまっては元も子もない…

そこで涼しい朝のうちに大量のタマネギを炒めて、冷凍しておくことを思い立ちました。休日にとりあえず炒めタマネギさえ作っておけば、あとはスパイスを入れて軽く炒めるだけ。忙しい平日でも手早くさっと作れて重宝します。

炒めたまねぎを使わない豆のカレーがあることも知りました。
戻した緑豆にヨーグルトとスパイス、塩を加えただけの本当にシンプルなものですが、あっさりとしていて、疲れた体に染み入ります。誰が言ったか、「豆のカレーは癒し系」とは正にその通りでした。


それにしても、インドは日本より遙かに暑いはずなのに、料理は火をガンガンに使うというのは不思議なものです。料理本でお母さんらしき人が燃え盛るかまどの前に立って鍋を振っていたり、半裸のおじさんが釜の隣でタンドリーチキンの仕込みをしている光景が写真に収められていることがあります。私は見る度に感服してしまうのですが、もしかしたらインド人は火を神聖なものとして扱うと耳にしたことがあります。インド人にとって台所に立つことは、意外と苦にならないのかもしれませんね。