2015年9月22日火曜日

新しい畑

家の近所に市民農園を見つけて借りることができました。

山のふもとの静かな場所です。まるで隠れ里です。知らない人はまずたどり着けません。
ここでもハーブだけを作ろうと思っています。

先日、友人に余ったレモンバーベナやレモンバームなどをお裾分けしたのですが、職場でハーブティーを淹れたらいたく感動されたそうです。
知らない人にとってハーブティーは、そもそも知る機会が少ないものなのかもしれません。試しに飲んでみるにしても、得体のしれない飲み物に、わざわざお金をつかうのもためらうはずです。
友人などから偶然ハーブティーを飲む機会があって初めて気に入った人も多いようです。
ハーブティーを知る機会をもっと増やしたいですね。

今年は結局6種類作りましたが、来年は品種を増やして、本腰を入れて作ろう。

2015年9月14日月曜日

蒜泥白肉

国産のにんにくは青森産が有名で、国産イコール青森産と言っていいほど他県産のものは見かけません。しかし地元の静岡東部では、少量ですが生産されており、新にんにくの季節を過ぎると直売所で時々見かけます。ブランド物ではありませんが、安いのでありがたい。普段使いに最適です。

蒜泥白肉は、茹でた豚肉に香辛料を効かせた醤油たれを和える、四川料理の前菜です。大量の「蒜」、にんにくをすりおろし、泥のようになった醤油たれに白い肉。残暑をしのぐには持ってこいです。
本来は豚バラ肉を使うのですが、私は蒸したもも肉でよく作ります。

醤油たれは作るのは少し手間ですが、保存が効いて使い回しもできるので、多めに作っておくと良いでしょう。冷や奴にかけたり、焼き飯の味付けに加えたりしています。


【蒜泥白肉(4人分)】
・材料
豚もも肉(塊)…約400g
にんにく…4片
ラー油…適量
醤油たれ…適量

醤油たれの材料
|醤油…1カップ
|砂糖…100g
|紹興酒…1/4カップ
|陳皮(なければかんきつ類の皮)…2g
|八角…2g
|シナモンスティック…2g
|花椒…2g

・作り方
1. 醤油たれを作る。材料を鍋に入れて中火にかけ、沸騰したら弱火にして1時間煮る。
2. 豚もも肉は蒸し器で約30分蒸す。中心に竹串を刺し、赤い肉汁が出なくなれば蒸し上がり。いったん冷ます。
3. 2の豚肉を薄切りにし、おろしたにんにくとラー油、醤油たれを合わせたたれをかける。

2015年9月2日水曜日

夏の畑


借りた頃は更地だったうちの農地も、最盛期を迎えてにぎやかになりました。
休みになると、クーラーボックス満杯になるまでハーブを収穫していましたが、それでも収穫が追いつかなかったほどでした。
ちょっと欲張って作りすぎたかな。
ドライハーブも予想以上にできました。市販品を買わなくていいくらいです。

セージとバジルは持て余し気味です。
セージは1株で十分だったかも。使い道があまりなくて困りました。



ローズマリーはいまいち育ちませんでした。5月に定植したのですが、ちょっと遅すぎたのかも。冬を越して春を迎えたときの伸びは凄いのですが、暑すぎると逆に弱ってしまうようでした。


レモンバームはドライにしても重宝するので、多めに作っても問題ないと思います。ただ、冷蔵庫でドライにしているのですが、容量の限界で収納に苦しむことが多々ありました。


レモンバーベナとホーリーバジルはもっと植えても良かったかもしれません。実際に作ってみると結構重宝しました。この2つはやっぱりドライよりも生の方が風味が良いと思います。


やっぱりハーブは自分で作るに限るかなと思います。フレッシュは新鮮な物がなかなか手に入らないし値段も高い。しかも病気や虫に強いので手間いらずです。私は週1しか手入れに来ていないのですが、それでも立派に生長してくれました。やったことといえば、せいぜい草むしりか、株が弱ったと思えば追肥するくらいです。


秋になるとまたハーブが育ちやすい気候になります。

2015年8月22日土曜日

ホーリーバジル

畑ではホーリーバジルという珍しいバジルを育てています。

名前に「バジル」と付いているものの、爽やかな香りは一般的なスイートバジルとは別物です。

アジアでは宗教儀式に使われていたのだとか。ホーリーと付くだけあって古来から重宝されていたのかなと思います。効能にいち早く気づいた人々が聖なるハーブとあがめたのでしょうか。現在でもハーブティーとして親しまれ、肉料理の臭み消しにも使われます。
タイ語では「ガパオ」。そう、本場タイのガパオライスはホーリーバジルを使うのが一般的なのだそうです。


しかし日本ではなかなか手に入りません。種から育てていましたが、なかなか生長が遅くてやきもきしたこともありました。8月になって一気に大きくなった気がします。やはり亜熱帯の植物なのですね。


来年は多めに作ってドライハーブにしてみたいと思います。

2015年7月19日日曜日

ガパオもどき

バジルは相変わらず生育旺盛で困っているくらいです。
余ってしまえば炒め物に入れてしまいましょう。香りが飛ばないように、火を通しすぎないのがポイントです。

今回はタイの屋台料理、ガパオ(鶏肉のバジル炒め)のもどきを作りました。
どうして「もどき」なのかと言いますと、本来はガパオで使うバジルは
日本で一般的なスイートバジルではなく、ホーリーバジルという品種です。これはバジルと名前がついていますが香りや見た目は別物です。しかし手に入りにくいので、代わりにスイートを使いました。だから、もどきです。それに、ナンプラーが無くて薄口醤油で代用していますので…



【ガパオもどき(2人分)】
・材料
鶏もも肉…1枚
タマネギ…1/4個
ピーマン…1個
にんにく…1片
赤とうがらし…適量
バジル(フレッシュ。あればホーリーバジル)…4枝
サラダ油…大さじ1
調味料
|薄口醤油(あればナンプラー)…大さじ1
|オイスターソース…小さじ2
|砂糖…小さじ1
水溶き片栗粉…大さじ1

・作り方
1. 鶏もも肉は細かく切り、粗いミンチにする。タマネギ、ピーマン、にんにく、赤とうがらしは粗いみじん切りにする。バジルは葉をむしってちぎる。調味料は合わせてよく混ぜておく。
2. フライパンにサラダ油、にんにく、赤とうがらしを入れて火にかける。香りが立ったら鶏もも肉を入れ、8割がた火が通ればタマネギ、ピーマンを入れる。
3. 調味料を入れ、煮立てば水溶き片栗粉を入れる。バジルを入れ、さっと火を通す。

2015年7月12日日曜日

バジルを収穫


バジルがだいぶ生長しました。ここ1ヶ月は日差しがなくて心配しましたが、元気に伸びています。そろそろ膝丈に迫るくらいになりました。
今年は長雨が続いたためか香りが弱いのですが、梅雨明けからバジルは香りが高くなります。今のうちに積極的に摘心をするのがポイント。夏真っ盛りには食べきれないほどのバジルが収穫できます。

…というか今の時点でもう持て余し気味です。いま収穫できるのは7株、まだ小さいのが3株、それにホーリーバジルが2株なのですが、毎朝食べてようやく追いついています。

嬉しい悲鳴ですね。

2015年7月8日水曜日

梅雨時のハーブの手入れ

1週間ぶりに畑に来ました。
今年の梅雨は長引きそうですね。手入れもなかなかできず、ほったらかしにしていたのですが、今日は薄日が差していたので一気に手入れしてきました。
ひととおり草取りを終えたらハーブの手入れです。


ハーブの原産地は乾燥気味の地域がほとんどです。日本の梅雨のように高温多湿の気候は苦手なので、風通しをよくするために刈り込みましょう。
例えばタイムなら、株の中央付近を残し、地面に近いところや枝先が垂れている部分は刈り取ります。
「刈りすぎかな?」と思うくらいでちょうど良いです。蒸れた葉は元に戻りませんし、香りも悪くなります。この時期に手入れをしておけば、梅雨が明けると青々と大きく生長します。


刈り取り前


刈り取り後

さっぱりさせました。草も取りやすくなって一石二鳥です。

おそらく使いきれないほど収穫できると思います。処分するのは忍びないので、洗えば冷蔵庫で乾燥させてドライハーブにしましょう。

2015年6月16日火曜日

ミントの収穫

ミント類は市民農園の地植えではなく、ベランダのプランターで栽培しています。

ペパーミント。すっきりしたメンソールの香りはこれが一番。


スペアミント。甘い香りはハーブティーにも料理の薬味にも使える万能ハーブ。


他にパイナップルミントも育てています。
ミントの種類は本当に数え切れないほどあるのですが、自分の好きなものをチョイスしています。全部の種類のミントをブレンドしたフレッシュハーブティーは最高です。


一般的にミントは地植えしません。なぜかというと繁殖力が旺盛で、しかも地下茎が発達するので、放っておくと付近一面がミントで覆われるほどになるからです。
しかも、冬場は地上部が枯れたように見えても、地下茎は生きているため越冬します。
春や秋はまだ可愛いと思っていても、梅雨明け、気温がぐんぐん上がっていくと、つれてどんどん大きくなっていきます。

「ミントテロ」という言葉があるそうです。嫌がらせの一種で、よその庭にミントを放り込んでおくと、知らないうちに根付き、周囲の草花を駆逐してしまうというのです。

本当は地植えでのびのびと育てたいところなのですが、人様から借りた土地でわがままは言えないので、ここは我慢です。


私の住んでいる東海でも梅雨入りが発表されたので、湿気対策を兼ねて収穫しました。


使いきれなかった分は乾燥させます。
ミントに限らずよくやるのですが、余ったハーブは優しく洗い、ザルにあげて冷蔵庫に入れると、1週間前後で乾燥します。
パリパリになったら密封容器に保存すると良いでしょう。

梅雨明けになればまた収穫の頃合いになりそうです。

2015年6月6日土曜日

今日は草取り

雨上がりの休日。こんな日は草取りに限ります。

畑を1週間近くほったらかしにしておいたら、この暑さで雑草も旺盛にのさばっていました。
ちょうど雨の翌日に休みになったのを良い機会に、ここはひと頑張り。
ひととおり引き抜きました。10坪程度でしたが小一時間かかりました…

雑草の山がうず高く。これから夏にかけて雑草との戦いが始まります。

2015年5月26日火曜日

またまた苗を定植



バジルとローズマリーの苗を定植しました。
まだ見た目は雑草と変わりないですね。

コリアンダー、イタリアンパセリ、ルッコラは育苗で育てています。
今年は5月とは思えない高温が続いていますし、雨の予報が外れることが多いので、大切に苗から育てようかなと思いました。
天気が良すぎて土がカラカラになっているんですよね。
種を植えた苗床も水切れを起こしやすくて、手間がかかります。

2015年5月16日土曜日

市民農園でハーブを


近所の市民農園を借りました。
最初はタイム、ローズマリー、レモンバームくらいを小ぢんまりと育てるつもりでしたが、実際に見学してみると結構広かったので、他のも育ててみようと思います。
いま考えているのはレモンバーベナ、セージ、バジル、イタリアンパセリ、コリアンダーです。
慣れてきたらオレガノ、ルッコラ、レモングラスにも挑戦します。

できればミント類も育てたいのですが、手入れを怠ると一気に暴れだすので、コンテナ栽培にしています。さすがに借地ですから…できれば広々とした土地で育ててみたいものですけれども。


いままでは都市でのアパート暮らししか経験したことがなく、家庭菜園といってもプランターで細々と育てていた程度だったのですが、プランターだと土の量が限られていて、伸び伸びと育てにくいことに、もどかしさを感じていました。
イタリアンパセリなんかは根が地中深くまでまっすぐ伸びるので、つっかえてしまうんです。

ところが周囲の市民農園を探すと、家の近くに安い契約料のところがすぐに見つかりました。土地が安いのは田舎のメリットです。
ほぼ限りない深さを持っている土地での栽培というのは楽でいいと思います。



ハーブの会社に居た頃は、確かにハーブそのものには自由に触れられる環境にありました。しかし、組織は損得勘定や欲が複雑に絡む場所。意に反することが多く、またこの先も思い通りにならないと見限りました。これからは本業を別に持ちながら、自分の好きなようにハーブを育てたり、情報発信をしようと決めました。今までに学んだこと全てを公開するつもりです。ハーブ農家の裏話も、少し暗い話になってしまいますが、時折挟んでいこうと思います。

2015年4月1日水曜日

夢が終わる

前にお話しましたが、私は今、ハーブ専門の農業法人で勤めています。
しかし、今月末で退職することにしました。

もともと資金繰りの苦しい会社でしたが、今年に入り給与遅配が続くようになり、いよいよ首が回らない状況となりました。私からすれば先行きは悪く、倒産も時間の問題だろうと見ています。自転車操業を繰り返しているにもかかわらず、無茶な事業拡大を図ったのが致命的でした。
事業拡大は経営陣の悲願であり、夢であったのだと私は思います。しかし給与すら満足に払えない様子では、先が知れています。


私はひとまず、どこかで食い扶持をつなぎながら今後を考えようかなと思っています。ハーブに関わる仕事に携わることは私の夢でありましたが、さすがに泥船に乗り続けるつもりはありません。

好きなことを仕事にすることは一見誰もが憧れる夢ですが、続かない夢は儚い。新しいことを始めるのは意外と簡単なもので、勢いさえあればすぐにでもできるのですが、それを続けるのは、遙かに難しいのです。