2019年7月3日水曜日

怠慢と逃げの果て

私の会社に、植物工場のコンサルタントを名乗る人物が来ました。
どうやら、役員との会話で開口一番
「私なら生産量を2倍にできる」
と豪語。それからも持論をどんどん展開していったそうです。工場を一回り紹介している間も自分語りが続き、それに役員たちはすっかり感化してしまった様子でした。

「彼は凄いよ。頭でっかちの学者たちと違う」
「型破りだけど、言っていることは合理的だ」
「イノベーションはこういう人から産まれるんだよ」
もうべた褒め。

彼の方法論を聞いていると、まあ確かに常識はずれです。単純にまねをすると失敗するはずです。ただ、彼なりのやり方というのがあるらしく、彼の技術支援を受けた工場はどれも成功している、らしいです。

私も気になって彼を調べようとしました。しかし名前を検索しても出てこない。企業名で検索をしても同じでした。普通のコンサルなら、成功した実績はどんどん公開するはずです。自分の成果、自分の考えをSNSで積極的に発信することで、新しい仕事に出会えるはず。しかし、なぜ出てこない?ここまで情報がないのは、逆に不自然です。それどころか怪しい情報が引っかかり、もしかしたら、彼は詐欺師なのでは…と私は首を傾げました。

こういった新しい市場には、良からぬことを思いつき、一儲けしようと企てる輩がいるようです。ノウハウに乏しい業界ですから、コンサルの肩書きを持った人間の言うことを真に受けてしまいやすい。というより、それ以外に頼れるものがないからです。たとえ、内容がデタラメなことであっても。仮に生産が不調であっても、「それは御社のやり方が悪いからです」の一言で片づければよい。言い返せる人がいませんからね。それでいてコンサルフィーはしっかりともらい、頃合いを見てドロンする。

そして、そんな輩は獲物を虎視眈々と狙うわけです。それこそ私のいる会社のように、無策で右往左往している役員たちを。これまであらゆる手を打ってきたが、収益が伸びずに赤字が続く。万策が尽きてもう会社を畳むしかない…藁をもすがる思いの窮地に現れた救世主のように映ったのかもしれません。

しかし、私にしてみれば、役員連中は今まで何も勉強することもなく、何も考えることもなく、何もすることもなく、ただただ赤字を垂れ流していただけでした。生育を良くしようともせず、かといって生産性を上げるわけでもなかった。現場が混乱をしたときも、ただただ傍観しているだけでした。現状の悲惨さは、怠慢、逃げの結果だと思います。そこに救世主が現れた。彼ならこの工場を建て直してくれるはずだ、とすっかり信じ切ってしまったようです。

もし、再建をそのコンサルに委ねることになれば、ただ単に搾取されるだけで破滅に向かうでしょう。まあそれはそれで、おあつらえ向けだと私は思います。

2019年6月19日水曜日

ペパーミントを乾燥させます

これはキャンディミントといって、ペパーミントの一種です。文字通りお菓子作りに使われていたことがあるそうです。ミントのメンソールとほのかに甘い香りが特徴で、私は好きです。
梅雨が来ると地面に近い部分が蒸れてしまうので、本格的に梅雨入りする前に刈り込みをすることにしました。
洗って葉っぱの部分だけ取ります。茎にはあまり香りがないので取り除きます。市販のものの中には茎が入っているものもありますが、まあいちいち茎を取り除いていられないという事情もあります。茎ごと細かくカットしてから乾燥させるのが一般的ですが、葉っぱだけというのは家庭菜園だからこそできる贅沢ですね。
2日かけて乾燥させました。緑を残すことができましたが、たまに黒ずんだ仕上がりになることがあって、実は試行錯誤を重ねているところです。黒ずみの原因はたいてい葉っぱを強く握ったか蒸れてしまったか。特に葉っぱの部分だけ取るときに力を入れすぎて、そこから黒ずみになることが多いようです。理想は茎つきのままで乾燥させて、葉っぱだけにするのが一番です。ですが時間がかかってしまうし、今度は蒸れやすくなるので良い方法を模索中です。

2019年6月12日水曜日

植物工場を作ろう?

ボーナスの時期になりました。皆さんそれぞれ欲しいものを買ったりしていると思いますが、私は水耕栽培装置を自作します!

以前に本業でお世話になっているメーカーさんの研究室を見学したとき、試験栽培装置がすごくシンプルで驚いたことがあります。スチールラックの上に水を張ったトレイを置き、その上にパネルを載せて野菜を育てていました。当時の私は、装置にはあれもこれもと必要になると思っていただけに、ホームセンターやモノタロウで一式そろえられそうな作りに目からウロコが落ちた思いでした。

最低限必要なものは揃えましたが、センサ類やファンがまだですので、順調に生育したら徐々に追加しようと思っています。

今日はさっそく種まきです。これはロックウールという培地で、穴の中に種を入れるようにして、発芽するのを待ちます。私の工場では培地にはウレタンを使うのですが、ロックウールを使っている他社さんの話では「ウレタンは安くて本当は切り替えたいけど、発芽が安定しないのでロックウールのまま」らしいです。私はウレタンしか使ったことがなくて、いまいちピンときませんでしたが…まあせっかくなので本業とは違うやり方を試してみましょう。

種はカモミール、バジル、ホーリーバジル、コリアンダーを植えました。

2019年5月29日水曜日

ぼやき

会社が売られることが決まってからは社内も動きが慌ただしく、落ち着かない日々が続いています。その様を見るだけで疲れてしまい、私もいろいろと悶々と悩む日々が続いています。ぼやきをブログで吐きたい衝動に駆られます。
しかし、あまりあれこれと言っていると社内の人間に見られてしまう可能性が高くなってしまいます。なるべく身元がばれないようにしていますが、世間は意外と狭いもので、自分でも思いもしないルートでばれてしまうこともあります。
なので、今の会社の事情は退職してからまとめよう…と思っていたのですが、記憶が新しいうちに、心が揺れ動いているうちに書くのに越したことはありませんし、何より貯めて貯めてを繰り返していると、頭がパンクしそうです。
そこで、可能な限りぼやかしたりフィクションを交えたりして、身元がばれないようにぼやいていくことにしました。
当然ですが、ぼやいたり愚痴ったりなんてものは、なければないに越したことはありません。苦労は買ってでもしろとはよく言いますが、その捉え方によって苦労は良くも悪くもその人の人生に影響を与えます。
一番みっともないのは、苦労をまるで勲章のように誇るタイプ。「毎日終電の生活で月100時間残業した」「トラブルがあったら土日深夜問わずかけつけてひたすら謝った」などと自慢するのは自由ですが、それを人に押しつけるのはいけませんし、言い始めると残業月100時間の人は月200時間の人に勝てません。
苦労や理不尽はなるべく反面教師として捉えて、そこから何かしらの学びや気づきを得たいものです。名言に「悪妻を持てば哲学者になる」とありますが、悪い会社にいれば哲学者になれる…かもしれません。もちろん、心身が健全なままでいればの話です。
これからは会社から一歩引いた場所に身と心を置いて、反面教師として学んでいこう。そうでもしなければ耐えられなくなる気がしてきました。

2019年5月18日土曜日

権力がリセットされると

会社が売られることが決まり、それを知らされた時の従業員の反応は、きれいに真っ二つに分かれました。

一方は、特に無反応で淡々と受け止めた人たち。最近入社したばかりの人や、私の後輩がそうでした。端から見ると、私も無反応だったようです。「いずれそうなるだろうと思っていた」「時間の問題だった」「破産しないのか」という感想がほとんど。それはそうで、赤字体質の企業が何事もなく平穏に生きていけるわけがありません。どこかで達観したところがあって、後はタイミングの問題だろうと思っていたようです。

もう一方は、動揺を隠せなかった人たち。このニュースは青天の霹靂だったようで、表情が暗い。「社長にもう会えなくなるのか」「売られた後の仕事はあるのか」…先のことがわからなくなる不安が大きいようでした。例えば工場長、相談役、社長に気に入られている社員。身も蓋もない言い方をすれば、社内政治にお熱を上げていた人たちでした。

社内政治というものは、本当にくだらないものと思います。真実や論理より、保身のアピールや、誤った主張が受け入れられる。しかし、この会社の歴史を振り返れば、社内政治が延々と幅を利かせていた気がします。これまで部長や工場長はころころと変わってきましたが、その全てが社内政治に走った。誰もが、自分が楽になるように、自分の立場が優位になるようにと。その背中を見て育った若手も、真似をするようになったのは不幸の始まりでした。

しかし、親会社という後ろ盾がなくなると、いったん権力はリセットされ、中立的な評価が下されることになります。そうなれば、何も成果を上げず、社内政治のことしか考えられなかった連中はどうなるか。これまでと一変して立場が追われるだろうことは容易に想像がつきます。

親会社が変わり、いったん権力がリセットすることで、会社は良くなるのかもしれません。しかし、いざ大ナタをふるえば、残ったのはごく一握りの人材だけだった…なんてことになれば、果たして会社は存続することができるのでしょうか?社内政治がはびこり、組織としての力がほとんどないことが白日の下にさらされることになれば、そんなダメ会社を買ってくれるようなお人好しはいない気がします。

2019年5月15日水曜日

怠惰な夢

私の勤める会社が身売りに出されることになりました。もともとは親会社があり、新規事業として会社の工場跡地を使おう、といういきさつで作られた会社でした。

私はそれなりに古株となりましたが、確か面接の場で社長から「この事業にはロマンがある。私の夢だった」と言われた記憶があります。しかし実体はというと、社長はほとんど会社に姿を現さない。せいぜい数ヶ月に1回程度で、来たと思ったら会社の飲み会に顔を出す程度でした。親会社の役員が取締役の1人でしたが、その人も週に2回顔を出せば良い方で、本業の片手間のような感覚だったのかもしれません。

これが完全に放置ならまだ良いです。厄介なのは、現場を知らない取締役の鶴の一声で現場が振り回されたことでした。知識もなく思いつきで仕事が降ってくるか、自分の立場を有利にしようとする連中にそそのかされて傀儡政治を敷くかのどちらか。経営方針も数ヶ月でコロコロ変わり、その全てが実を結ぶことはありませんでした。

稼働当時からの赤字体質から脱却できないのは当然の結果で、親会社から借り入れを行うことで凌いできましたが、ここにきて限界に達したか、会社を手放すことになりました。

私の面接の際に社長が言った「夢」とは何だったのか。夢やロマンを語るのは結構なのですが、実際に現実にモノを作り、従業員を雇っている以上、作りっぱなしではいけません。もしかしたら、「コンサルに全て任せておけば金になる」とでも思っていたのかもしれません。しかし、まだまだ発展途上であり、正解のない業界です。相応の知識を持ち、現状を深く理解した上で判断を下さなければなりませんでした。この顛末は因果だと、私は思います。

取締役は「不安かもしれないが安心してほしい」と言っていたものの、身勝手に聞こえて仕方ありません。

2019年4月28日日曜日

カモミールの開花

去年の秋から苗を育てていて、今日ようやく花が咲きました。春に種を蒔いても花が咲くことは咲くのですが、厳しい冬を乗り越えた苗はたくましく育ちます。天敵のアブラムシも少ない気がします。

2019年4月21日日曜日

ワイルドバジルの越冬

ワイルドバジルという一風変わったバジルがあるという。去年の秋に地植えして見事に越冬しました。
基本的にバジルというものは耐寒性がなく、日本の冬は越せないものですが、ワイルドバジルは耐寒温度が‐15℃。珍しいですね。春の訪れで大きく伸びようとしています。
肝心の使い方は…これから調べます。

2019年4月17日水曜日

人を雇うことの壁

私のかつて勤めていた農業法人は、もともと家族経営の小さな農家だったそうですが、規模を拡大するにあたって人を雇う必要が出たため法人化したと聞きました。しかし、不幸なのはこれまで夫婦で切り盛りしていたがために、人の動かし方を全く知らないことでした。マニュアルどころか説明もろくになく「見ればわかるだろう」の一言で片づけられ、従業員には過剰な作業量を押しつけられ、現場は常に消耗していました。
従業員を軽視するのは仕事だけではありません。給料の支払いは遅れる、社用車のガソリンはなかなか入れてもらえない、ハサミや鎌が壊れてもなかなか買ってもらえない、果ては離職表は催促しても一向に送られてこない。一般の企業では当然のことですら、ろくに行わないのですから、従業員のモチベーションは下がる一方です。

従業員は使い捨てに近く、ほとんどの人は数ヶ月で辞めていき、中には1日で辞めた人もいました。その人は今でも覚えていますが、前職を辞め、遠いところから引っ越して意気揚々と来たものの、初日の夜に退職を決め、実家に戻ってしまいました。
すぐに逃げ出すことに人は厳しい。事情を知らずに「逃げだ」「どんなに辛くても3年は続けろ」と説教しますが、私は、1日で見切りをつけたのは正解だと思っています。厳しい場所であっても、何か技術を得たり、将来に独立したり展望があれば良いのです。しかし、そういった将来への展望が何もなく、ただ年をとるだけというのなら、さっさと辞めた方が良いです。外野から口うるさく言われても、しょせん理解できない他人ですから。むしろ、あの場に居たところで何も身につくこともなく、先の役にも立たないというのに、1年もずるずると過ごしてしまった私の方こそ恥ずべき存在でした。

マネジメントの技術を身につけてこなかったのに人を雇うのは不幸の始まりです。
一時期、「これからの農業は大規模化しなければならない」というスローガンをよく耳にしました。大規模化=効率化を目指すために、農家といえども会社のように組織で運営していこう、と。しかし、今まで他人とろくに仕事をしてこなかったのに、人を雇ったところで組織が回るはずがありません。

風の噂ですが、先の農家では耕作放棄地を積極的に買い取り始め、規模を広げようとしていると聞きます。人が入ってはすぐに辞めてを繰り返しているというのに、果たして手が回るのかどうか。おそらく、どこかで無理が生じ、組織が自滅するでしょう。

2019年4月8日月曜日

リビングマルチ「てまいらず」を蒔きました

「てまいらず」とは大麦の一種ですが、リビングマルチとして使われます。春先に植えると成長していきますが、暑くなれば自然に枯れるといいます。枯れた枝葉は地面を覆い、雑草が生えにくくなるのだそう。刈込などが不要で、まさに手間いらず。
ヘアリーベッチも先日刈りこみましたが、畝に敷いていたら畝間が無防備になってしまいました…慌てて取り寄せて植え付け。

2019年4月1日月曜日

レモングラスの新芽

レモングラスの新芽が出てきました。本来なら冬の間は室内で育てるものですが、今年は暖冬なのでそのままにしていました。外で株のまま越冬できれば、春に盛んに育ちます。

2019年3月28日木曜日

レモンバーベナの芽吹き

久しぶりに畑に行けました。ここ2週間くらい他の用事が立て込んでいまして…4月からは落ち着くので、畑の様子を見ながら、野田農園(仮)の事業計画を練っていこうと思います。

すっかり春の暖かさ。この頃になると越冬したレモンバーベナが芽吹いてきます。今はまだまだ小さいのですが、これが6月になると勢いよく伸びてきます。

2019年3月12日火曜日

相応しさ

世の中には様々な農法があります。一般的な慣行農法の他に、有機農法、不耕起栽培、永田農法など。それこそナントカ農法という銘打つものは無数にあるような気がします。人によっては○○農法以外はダメというように、ある1つの農法以外に対して強い拒絶反応を示す人もいますが、それはどちらかというと思想的、哲学的なものであるような気がします。ただ、私は特にこだわりもなくやっているので、それぞれの農法の特性やメリットを活かして柔軟に取り入れたいと思っています。

かつて居たハーブ農家では有機農法を取り入れていたのですが、商品の一つに飾り用のミントがありました。ケーキにちょこんと載っているあれです。これを作るのが非常に大変でした。
まず、飾り用なので傷や虫食いのあるものは商品になりません。しかし有機栽培なのでハダニやアブラムシは当たり前のようについています。また風で傷がつくことも多く、選別に非常に手間がかかります。
しかも、どうやら成長の早さが一定ではないようで、「明日は取り頃になるな」と思ったものでも意外と育っていなかったり、逆に大きくなりすぎて規格外になってしまうこともありました。もしかしたら、堆肥が地中で分解される過程で、肥料ムラが発生しているのかもしれません。分解のプロセスは微生物、温度、水分などさまざまな要因が複雑に絡むもの。同じ農地の中でも条件は必ずしも一定ではなく、それを見極めるのは至難の業です。
こうして苦労して収穫したものも、アブラムシを落とすためにこれでもかと言うほど洗い、商品にならないものは落とされてしまいます。これで手取りが二束三文なので割に合いません。作って赤字になるのなら、私は商品から外せばよいのにと思っていましたが、その農家は変にこだわりが強かったのか、むしろ主力にしていました。はっきり言って経営センスがなかったと思います。結局、後先考えずに事業を拡大させて、最後には給与遅配を起こしてしまいましたからね。

有機農法で何でもかんでも作ろうとしてはいけない。飾り用のハーブなんてもってのほかと、私は思います。それぞれの農法にはそれぞれに善し悪しがあり、特徴を活かした商品を作るのに越したことはありません。有機農法では確かに飾り用の商品は向いていませんが、ゆっくりと甘みや香りを蓄えながら育つので、ハーブティー用やサラダ用には向いています。

飾り用の作物を作るのに最適な方法は、私は植物工場と思っています。環境を制御できて虫もいない。今はまだ普及していませんしコストが高すぎますが、いずれ普及してくるのではと期待しています。

2019年3月10日日曜日

ルッコラの花


ルッコラの花が咲きました。もう春ですね。十字の形が珍しいです。
ルッコラは花も食べられます。葉っぱと同じようにピリっとした辛みがあるのが特徴。

2019年3月7日木曜日

ヘアリーベッチを刈る

辺り一面が緑になりました。つぼみが見えてきたので刈り取りの頃合いです。畑の畝間に種を撒いていたのですが、よく育ちますね。周囲からは雑草に思われそうです。市民農園なので、誤解されるとちょっとやりにくい。
株元から刈り取ってそのまま乾燥させると草除け兼肥料になります。

2019年2月15日金曜日

緑肥

雑草?…のように見えますが、これはヘアリーベッチ。空気中の窒素を取り込んで栄養成分を作るという珍しい植物で、刈り込んで地面にすき込むと、その栄養成分が肥料になるというスグレモノ。地面に敷いて雑草を防ぐこともできます。ちょうどハーブが育たない時期に適しているので、ハーブが冬眠している間にヘアリーベッチを育て、肥料として使えるなと思い立ちました。
緑肥は家庭菜園にぴったりなのでもっと普及してほしいと思っています。

刈り込みは花が咲く直前に行います。私は最後までヘアリーベッチを育てたことはないので、花を見たことはないのですが、よく見てみると色の違う部分があり、もしかしたらこれがつぼみでしょうか?もう少し様子を見てみます。

2019年2月13日水曜日

レモンバームの越冬


レモンバームは寒さだけでなく風にも弱いです。秋になると次第に葉が弱ってきて冬には枯れたように黒くなります。

ですが、枯れたのは地上の部分だけで根は生きています。枯れ葉や雑草で地上を覆い、冬の冷たい風を守るようにしておくと、新しい葉が隠れていることがあります。こうして葉を守るように越冬させるのがポイント。

冬の間は、株元を藁や枯草で覆います。周囲に枯れ葉や雑草が残ってもそのままにしておきます。葉が大きく、青々としたままを保つようにします。こうすると、暖かくなってからの伸びが早くなります。

2019年2月9日土曜日

ボンナボンナ

年明けになると東京にお茶やスパイスを買うのが恒例となっています。で、スパイスを買うのはここ。独自のスパイスごはんが人気のお店ですが、良質のスパイスを格安で購入することもできます。
スパイスって50g、100gと大量に欲しいときは、スーパーの小瓶は割高になってしまいます。こんなときはスパイス専門店で仕入れるのが一番。店主のお兄さんはスパイスの話になると止まらなくなるほどの情熱をお持ちです。今回も新しいスパイスを教えてくれました。イランのレモン、ブラックカルダモン、あと、名前は忘れてしまいましたが…サンプルとしていただけて、ただでさえ格安なスパイスを買っているのに、なんだか悪いなと思ってしまいます。




料理を待っていると、しだいにスパイスの香りが漂ってくるんです。そうなると頭がほどよくぼんやりしてきて、本を読んだりスマホを見るのが面倒になり、あれこれと考え事にふけるようになるんです。その瞬間が一番の幸せです。

2019年2月5日火曜日

寒ざらしのレモングラス

露地でほったらかしにしているレモングラスがあります。
本来なら、レモングラスを越冬させるには株分けして室内に置いておくのが良いです。ですが、暖冬なら外でもじゅうぶんに育ちます。数年前の冬のことですが、株分けしきれなかったものを外に放置していました。土に植えたりもせず根も寒ざらし状態だったのですが、その年は暖冬だったということもあって、春先に普通に新芽が出てきました。株元が太くしっかりしたままだったので、その年の夏に大きく太く成長しました。それ以来、極端な厳冬にならなければ外に植えたままにしています。
11月になれば葉が茶色になるので、株を短くカットし、周囲を藁などで覆って保温します。茎や切り口に緑が残っていたら、生きている証拠。もし表面が茶色くなっていても中を見れば緑だったということもあります。逆に枯れれば焦げ茶色になり小さくなっていきます。

2019年2月1日金曜日

今日のお昼はグリーンカレー



職場のタイ人にタイカレーの作り方を教わったので、さっそく自分でも作ってみました。…とはいっても割とラフなもので、材料は何でもよく、調味料は目分量。ただ、絶対に守るのはペーストをよく炒めて香りを出すこと、ココナッツオイルは表面に油が浮くほどよく加熱することのようです。
まあしかし久しぶりに作ると、タイカレーは気楽でいいですね。ここ最近は毎晩タイカレーです。昼間に作っていたらうっかりお酒が入ってしまいました。今日の用事はキャンセルです。

2019年1月29日火曜日

バジルを育てよう

「のださん、バジルを育てたいんだけど。スーパーにはあまり出回ってないから」
そうですか?夏場によく安売りしているじゃないですか。
「あるんだけど、香りがまったくしない。良いバジルって塩とオリーブオイルだけですごく美味しいじゃないですか。でもスーパーだとないから、家庭菜園で育てるしかないと思って。」
そうです、バジルは意外と足が早くて、日にちが経つとすぐに香りがなくなってしまいます。しなびたものを水洗いすると、もうスカスカになってしまいますからね。理想は、収穫してすぐに水洗いして、1、2日で使い切ることです。
「ちょうど夫の扶養に入ることになったから時間ができそうなんです。知人から畑を借りてみようかなと。それに、太陽の光を浴びると元気が出るような気がします。」
育てていると夏の管理が結構大変ですが、アドバイスはしますよ。

私は、現代人はもっと外に出て自然に触れる機会が増えたらいいのにと思います。普段は建物の中でデスクワークという人が増えましたからね。市民農園がもっと一般的になればと思っています。そして、せっかく育てるなら普通の野菜も良いのですが、スーパーに出回っていないハーブや在来品種も楽しいものです。

2019年1月20日日曜日

時間と健康はトレードオフ

「今日は妻がいないので、久しぶりに羽を伸ばせます。ただ、今から食事の準備をしているとあっという間に寝る時間になるので、適当に済ませたいんです。でも、正月太りが気になるのであまり変なものを食べられないし…どうしたらいいでしょう?」
私、最近思うのですが、忙しい現代社会だと、時間のゆとりを確保しつつ、健康を維持するというのは、なかなか難しいと思うのです。健康に気を遣うというと、要は栄養バランスのよい食事をとって、ほどほどに運動をしつつ、たっぷりと寝る。どれもこれも、どうしても時間が必要になります。一人暮らしの社会人だと、なおさら難しい。
つまり、時間と健康というものはトレードオフの関係にあります。なので、両立はあきらめて片方を犠牲にするのがいいんじゃないですか。さて、どちらを選びますか。
「今晩はカップラーメンにします。」
明日は奥さんに野菜をいっぱい買ってもらいましょう。

2019年1月16日水曜日

カレンデュラオイルを作りました

乾燥の季節には肌荒れが厄介。私は冬になるとカレンデュラオイルを作り、軟膏を手作りします。寝る前になれば両手に軟膏をつけておきます。水仕事が多いとあかぎれが絶えませんが、少しはましになる気がします。
カレンデュラオイルは市販もされていますが、非常に高価なので手作りがオススメ。

【カレンデュラオイル】
■材料(作りやすい分量 約70ml)
・好みのキャリアオイル…100ml
・カレンデュラ…7.5g

■作り方
材料を全て瓶に入れ、陽当たりのよい場所で2週間置く。できあがればキッチンペーパーなどで漉す。

【カレンデュラ軟膏】
■材料
・カレンデュラオイル…30ml
・みつろう…5g

■作り方
材料をビーカーなどに入れて湯煎し、みつろうが溶けるまで攪拌する。容器に移し替えて冷ます。

2019年1月13日日曜日

ハンガリアンウォーターを作りました


自宅のローズマリーからハンガリアンウォーターを作りました。
ハンガリアンウォーター(ハンガリー水)は、ローズマリーをアルコールに浸して成分を抽出したものです。化粧水に混ぜて使います。
よく知られる逸話は「おばあちゃんの王妃が使って若いイケメン王子に求婚された」というものですが、まあさすがに話を盛りすぎているような気がします。とはいえ、ローズマリーは「若返りのハーブ」と呼ばれるほど抗酸化作用に優れているので、美容に積極的に使いたいもの。
私も気がつけば折に触れて年を感じるようになりました。今年に40歳の大台に乗ってしまいますので…寄る年波には逆らいきれないとはわかっているのですが、それでも少しでも悪あがきしようと思います。

【材料(できあがり約1カップ)】
・ローズマリー:50g
・オレンジピール(好みで):15g
・ペパーミント:大さじ3
・ウォッカ(なるべく度数の高いものを):2カップ
※ハーブは全てドライを使用する

【作り方】
材料を全て瓶に入れ、2週間置く。途中で1日2回、瓶を振って満遍なく抽出できるようにする。できあがればコーヒーフィルターなどで漉す

私はハンガリアンウォーターを無添加の化粧水で10倍に薄めて使用しています。オレンジピールを入れる場合は、使用は夜間だけにして、朝になれば洗顔するようにします。