2014年5月31日土曜日

コーヒーの幸せ

ネット通販でコーヒーを頼んだら、「初めての方限定 お試しセット」が格安で購入できました。しかしいくらお得といっても、コーヒー豆が400グラムもついてくる。一人暮らしの私には毎朝1杯飲んでも、1ヶ月以上経たないと使い切れません。しかしコーヒーは豆でも鮮度の落ちは早いもの。どうせだめにするくらいなら、と思ってコーヒー好きの知人にお裾分けをすることにしました。

その知人は朝も昼休みもコーヒーを飲むほどなのですが、今までインスタントか粉で買っていたといいます。ものは試しにと、豆と一緒にコーヒーミルも渡して、挽き立てをやってみたらと勧めたら、翌朝すごく喜ばれて、
「コーヒーの匂いが部屋中に広がってびっくりしました!いれている間もプクプクと粉が膨らんで、その間も香りがすごいんですね。」
と、たいへん感激した様子でした。知人はこれからコーヒーを豆で買うことにしたそうなので、ミルをしばらく預けることにしました。


良いコーヒーは、豆をミルで挽いているうちからほんのりと香りが立ち、ゆっくりとドリップすることで豆が生きているかのように膨らみ、コーヒーの香りが一斉に広がるものです。
そしてその挽きたていれたてのコーヒーと、クロワッサンかフレンチトーストで軽く朝食にするのが、何も予定のない休日のお決まりになっています。

「静かな日曜日の朝 食卓に珈琲の匂い流れ」

たまの休日だからこそ許される、小さな幸せです。
我ながら、ささやかな幸せだと思います。しかし、そんな些細なものでも、積み重ねたら多少の苦難をものともしない力になるだろうと、私は思っています。

どうやら人は、人生の中でどうしても何度かは、苦境の中に一人放り込まれてしまうことがあるらしい。今まで関係を保ってきた友人、家族の助けも借りられず、相談したくてもできないという。もっとも、最近はSNSがあるので孤独を紛らわせなくはないのですが。

孤立無援。そんな中で自棄に走らないためには、身の回りで幸せを探すより他にありません。1杯のコーヒーをいれる、そんな些細な事にしても、幸せを感じられる感受性を保っていたいと、私は常日頃から思っています。

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