2012年2月5日日曜日

中小スーパーマーケットの魅力

私は食材を調達するのに名の知れた大型スーパーをもともと利用していたのですが、うちの近所に安いところを見つけてからは、もっぱらそこで買うようになりました。

その店は個人が経営するような小さなスーパーなのですが、形が小さかったりいびつだったりする、いわゆる不揃いの野菜を中心に提供しているので、大型チェーン店と比べて安い価格で買うことができます。それもいわゆる安かろう悪かろうではなく、見た目が悪いだけで味は変わりません。私のような貧乏野菜ソムリエには大助かりなのですが、たまに、明らかに傷んでいるのも並んでいるのでよく品定めをしなければなりません。


いろいろなスーパーを回って思ったのですが、大型チェーン店のスーパーの特徴は、野菜の品質が安定していることです。どの野菜も見た目、形がほとんど均一ですし、目をつむって選んでも大ハズレを引くことはほとんどありません(ただし果物や香味野菜は例外です)。
卸の段階で厳しく選別されているのか、野菜の保管がしっかりしているのかはわかりませんが、大規模のお店ならではのメリットを活かしているのは間違いありません。
その分(?)割高になってしまいますが、初めて料理をするような方でも安心して買い物ができる、これが大型チェーン店の特徴なのでしょう。

対して小型スーパーは個性的な店が多く、先の例のように規格外の野菜を扱ったり、カット物を扱わないことで値段を下げているところもあり、上手に利用すれば野菜を割安で買うこともできるでしょう。逆にとことんまで品質にこだわることで高級路線を貫く店もあります。
料理慣れしてくると自分にぴったりの小型スーパーを探すのも、なかなか楽しいものです。
ただし、いたみの進んでいる野菜、質の悪い野菜も混ざっており、下手すると大ハズレを引き当ててしまうことがあります。そこは、目利きを養って厳しく品定めをするしかありません。


この冬は野菜の価格が乱高下しています。記録的な寒波が日本を覆っている影響で葉物野菜の生育が遅れ、値段が軒並み高くなっています。寒波の勢いは止むどころか更に厳しくなるとの予報が出ており、これからも野菜ソムリエには受難の冬が続きそうです。とはいえ野菜をとらないわけにはいきませんので…
先の小型スーパーも例にもれずなのですが、まだ買えるレベルの価格で今のところ落ち着いています。厳しい環境ですが、知恵と探究心でこの冬を乗り越えましょう。

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